どうにか冬至越え

 何やかやで、今年も早や冬至。近年としては異常に早い寒波の到来で、トンボシーズンも早々の店仕舞いを強いられそうな中、少数の赤トンボが最後の頑張りを見せてくれています。トンボ王国では冬至を迎えた今日、ヒメアカネ2♂とキトンボ1♂の生存が確認できました。いつもの寒さに強い4強のうち、マユタテは13日、アキアカネは15日より消息不明となっています。ただ、アキアカネは20日に四万十市内の別の場所で生存確認できていること、強い移動性を持っていることなどから、まだトンボ王国内で再発見される可能性は高いと見ています。次はクリスマの壁を乗り越えてほしいところですが…
赤トンボとは別に、今シーズン、ミルンヤンマが久々に当地方のご長寿記録を塗り替えました。これまでトンボ王国では2005年の12月3日、四万十市内では1986年の12月9日が終見レコードでしたが今年、去る12月11日午後6時前に学遊館玄関前に不時着?している1♂が発見されました。幾分寒さが和らいだ昼下がりに林を飛び出したものの、急に寒くなってねぐらに戻る暇なく力尽きたのでしょう。
   239A9360キトンボ♂&ヒメアカネ♂2017・12・20トンボ王国  239A9407キトンボ♂2017・12・21トンボ王国  239A9026ミルンヤンマ老熟♂2017・12・11トンボ王国あきついお玄関
ヒメアカネ&キトンボ(20日撮影) キトンボ♂(21日撮影)ミルンヤンマ♂

 昨冬、つい行きそびれていた足摺岬のオオキンカメムシ。旧知のカメラマン案内もあり、今月13日と20日に出かけてきました。ところが、これまで見たことがない少なさで、一枚の葉裏に止まっている個体数は多くても4~5頭止まり、周辺全部合わせても30頭いるかどうか、およそ例年の10分の1とういう寂しさでした。

239A9344足摺岬2017・12・20土佐清水市足摺半島 239A9345アシズリノジギク2017・12・20土佐清水市足摺岬 239A9074オオキンカメムシ2017・12・13土佐清水市足摺岬 239A9068オオキンカメムシ2017・12・13土佐清水市足摺岬
 足摺岬         アシズリノジギク          オオキンカメムシ

 何があったのだろう?と思っていたら、トンボ王国でも保護区隣地のソテツで越冬中の1頭を見つけました。何かの事情で、今冬のオオキンカメムシは、一ヶ所に集まらないで個々が分散して冬越ししているのかもしれません。

239A9251オオキンカメムシ2017・12・15トンボ王国 239A9258クビキリギス2017・12・15トンボ王国 239A9267ヨコヅナサシガメ終齢幼虫集団越冬&キノカワガ2017・12・15 239A9418ムラサキツバメ♂浴陽2017・12・22トンボ王国
トンボ王国で越冬中の昆虫たち(オオキンカメムシ・クビキリギス・ヨコヅナサシガメ&キノカワガ・ムラサキツバメ)

 齢のせいもあってか、今年の冬はことさら寒さが身に染みているのですが、トンボの方はさほどでもないようで、四万十市内の里山ではホソミイトトンボほか成虫越冬中の昆虫もよく姿をみせてくれています。

  239A9136ホソミイトトンボ越冬場所2017・12・14四万十市蕨岡上分催合谷   239A9148ホソミイトトンボ越冬型・越冬中♀2017・12・14四万十市蕨岡上分催合谷  239A9391ツマグロキチョウ2017・12・21四万十市蕨岡上分催合谷
    昆虫の越冬場所   ホソミイトトンボ越冬中♀   ツマグロキチョウ 

 そんな中、トンボ王国の整備作業も進めており、館裏のサンカクイほかの除草を終え、恒例のスイレン抜きに突入しています。

   239A9049カサスゲ抜き2017・12・12トンボ王国  239A9184カサスゲ抜き2017・12・14トンボ王国  239A9376スイレン抜き2017・12・20トンボ王国パンダ池
          館裏トンボ池管理作業          スイレン抜き1個目

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by 杉村光俊  at 17:11 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
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イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのご案内

第31回全日本トンボフォトコンテスト入賞作品展のご案内

場所:四万十川遊館あきついお多目的ホール(とんぼ館ロビー) 入場:無料(ただし四万十川遊館あきついお入場料が必要) 今回で31回を数える、トンボだけの全国公募写真展。去る10月19日開催の審査会で選ばれた58点を掲示。
併せて、ご見学の皆さんによる人気投票で選ばれたにトンボ王国特別賞3点の発表もしています。


ピラルクのエサやり
内容:全長2メートルのアマゾン川産ピラルクへの、スリル満点の給餌体験。
場所:四万十川学遊館あきついお・さかな館。
時間:開館日の午後4時~。
対象:入館者先着10名。
参加費:無料。ただし、「四万十川学遊館あきついお」の入館料が必要)。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

日高村トンボ観察図鑑ができました
 この春、高知県日高村(高知市の西方、車で30分ほど)より、同村内でこれまでに記録されている73種類のトンボを紹介した標記ガイドブックが発行されました。本体A-5版160ページで、解説を本会の杉村光俊常務理事が担当したご縁で、本会でも販売させて頂いております。実寸大での生体標本画像と、和風の体色解説が大きな特徴です。
四万十川学遊館あきついお売店にて税込み1,000円で販売中、送料360円で郵送も承ります。日高村からの預かり部数は300弱、ご購入を希望される方はお早めお求め下さい。

『中国・四国のトンボ図鑑』 割引頒布について
トンボと自然を考える会の会員の方を対象に割引頒布を実施させて頂いております。
税込み価格3,675円のところ、あきついお四万十川学遊館・売店コーナーでは税込み価格3,150円でお分けさせて頂きます(ご購入の際には、必ず会員証をご提示下さい)。
また、宅配を希望される方は、税・送料込み3,400円とさせて頂きたく、必要額を本会郵便口座(01630-5-35218)にお振込み下さい。1週間ほどでお届けできます。

「ネーチャーフォト研究会」メンバー募集中
トンボと自然を考える会会員、または四万十川学遊館年間パスポート所有者を対象として、トンボ自然公園内で見られるトンボや花などの撮影案内、作品展示会(年1~2回)、研究会会員の撮影技術向上と親睦を深めることを目的とした勉強会等を行います。
撮影されたい動植物の時期や場所の問い合わせへの対応、撮影時のコツ等を職員がアドバイスさせていただきますので、多くの方々のご参加をお待ちしています。
お問い合わせは、トンボと自然を考える会事務局。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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