出水、想定外

 19日に四国南部を通過した台風16号。当地方が暴風雨域を脱したのは、午前11時前でした。直後の四万十川は、さほど増水していなかったものの、トンボ王国は大変な状況に。この地でトンボ王国建設を始めてから31年、この間で最高の出水でした。
   _Q4A9366増水2016・9・20トンボ王国  _Q4A9378増水2016・9・20トンボ王国  _Q4A9450増水片付け2016・9・20トンボ王国
   トンボ王国入り口     保護区を望む       駐車場より

   _Q4A9618トンボ王国2016・9・22  _Q4A9621トンボ王国2016・9・22  _Q4A9452増水2016・9・20トンボ王国
                  下段は何れも平常時

 ただ、丸木橋が数本バラけていた程度で被害がほとんどなかったのは不幸中の幸いでした。なお、出水中はトンボを始め、多くの昆虫が高所に非難していました。

_Q4A9503増水片付け2016・9・20トンボ王国ロウ _Q4A9412ベニトンボ♂2016・9・20トンボ王国あきついお裏庭 _Q4A9470クビキリギスほか&増水2016・9・20トンボ王国 _Q4A9427ホシホウジャク&アベリア2016・9・20トンボ王国あきついお
バラけた丸木橋 裏庭のベニトンボ 東屋の昆虫たち 通常営業のホシホウジャク

 なお、朝のうちはさほどでもなかった四万十川でしたが、午後からは上流に降った雨を集め一気に増水、赤トンボシーズンを間近に控え、秋雨で澄んだ水を蓄えつつあったトンボ池も濁流に飲み込まれてしまいました。

   _Q4A9364増水2016・9・20四万十市中村四万十町四万十川  _Q4A9489増水2016・9・20四万十市中村四万十町四万十川  _Q4A9488増水2016・9・20四万十市中村四万十町四万十川
  午前11時前の四万十川   午後2時半前   濁流に飲み込まれたトンボ池
   
 21日、思いがけず四万十川の魚図鑑パネルを制作することになったため、最近になってリスト入りしたイソスズメダイ撮影のため、行き付けの磯に出向きました。やはり沿岸部は濁りが強く、かつ荒波に翻弄されただろう魚たちも大変おびえていて、うまく撮影できませんでした。パネル用画像は水槽内で、ということになりそうです。

_Q4A9555イソスズメダイ2016・9・21黒潮町大方浮津 _Q4A9564オヤビッチャ2016・9・21黒潮町大方浮津 _Q4A9571クモハゼ2016・9・21黒潮町大方浮津 _Q4A9577ハマアザミ2016・9・21黒潮町大方浮津
 イソスズメダイ    オヤビッチャ  クモハゼ        ハマアザミ

 これらに先立つ17日、青色型♀が増えたよう、との情報を得て、愛媛県久万高原町のオオルリボシヤンマを見に行っていました。青空が広がった池面では、多くの♂が飛び交っていました。ただし、大半がハネ破れの老個体でしたが。どちらかといえば緑色型と青色型の中間型ながら、青系統の♀もいくつか見ることができました。そのこととは裏腹に、年々増加していた抽水植物(オヒルムシロとジュンサイ)がついに水面全体を覆っていたこと、池縁に整列していたショウブが消滅寸前になっていたこと、同所県唯一の確実な生息地と思われるオオイトトンボの姿が全く見られなかったことの方が気がかりです。

_Q4A8995オオルリボシヤンマ♂探雌パトロール2016・9・17愛媛県久万高原町 _Q4A9053オオルリボシヤンマ♂探雌パトロール2016・9・17愛媛県久万高原町 _Q4A9066オオルリボシヤンマ緑色型♀産卵2016・9・17愛媛県久万高原町 _Q4A8981オオルリボシヤンマ青色型♀産卵2016・9・17愛媛県久万高原町
    オオルリボシヤンマ♂     同 緑色型♀産卵    同 青色系♀産卵

   _Q4A8970ナツアカネ連結産卵2016・9・17愛媛県久万高原町  _Q4A9029タカネトンボ産卵2016・9・17愛媛県久万高原町  _Q4A9026オオルリボシヤンマほか生息地2016・9・17愛媛県久万高原町
   ナツアカネ連結産卵    タカネトンボ産卵    水面を埋め尽くした水草

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by 杉村光俊  at 16:54 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
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イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのご案内

第31回全日本トンボフォトコンテスト作品募集のお知らせ
閉め切り
平成29年9月30日(土)消印有効
募集要項
応募点数:1人5点まで(未発表作品に限ります)
生態部門:4切り(ワイド4切りまたはA3サイズ可)
金賞1点(賞金2万円、盾、賞状、賞品としてビーズリアルトンボセット〈特大〉ほか)
銀賞2点(賞金1万円、盾、賞状、賞品としてビーズリアルトンボセット〈中〉ほか)
銅賞5点(賞状、賞品としてビーズリアルトンボセット〈小〉ほか)
努力賞50点(賞品としてフォトコンテスト絵葉書ほか)
力だめし部門:キャビネ (2L またはA4サイズ可)
金賞1点(賞金5千円、盾、賞状、賞品としてビーズリアルトンボセット〈中〉ほか)
銀賞3点(賞品としてビーズトンボ・ギンヤンマ)
努力賞50点(賞品としてフォトコンテスト絵葉書ほか)
トンボ王国特別賞3点(盾、賞状、賞品としてビーズリアルトンボセット〈小〉ほか)
*展示作品58点(生体部門のみ)の中から入場者の人気投票で決定
通信実費として定額為替(切手可)を1人300円同封してください。
上位入賞者については、画像データの提供をお願いします(新聞掲載のため)。 詳細の問い合わせと作品の送付先:〒787-0019
高知県四万十市具同8055-5
トンボ自然公園内
公益社団法人トンボと自然を考える会 「トンボフォトコンテスト」係

ピラルクのエサやり
内容:全長2メートルのアマゾン川産ピラルクへの、スリル満点の給餌体験。
場所:四万十川学遊館あきついお・さかな館。
時間:開館日の午後4時~。
対象:入館者先着10名。
参加費:無料。ただし、「四万十川学遊館あきついお」の入館料が必要)。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

日高村トンボ観察図鑑ができました
 この春、高知県日高村(高知市の西方、車で30分ほど)より、同村内でこれまでに記録されている73種類のトンボを紹介した標記ガイドブックが発行されました。本体A-5版160ページで、解説を本会の杉村光俊常務理事が担当したご縁で、本会でも販売させて頂いております。実寸大での生体標本画像と、和風の体色解説が大きな特徴です。
四万十川学遊館あきついお売店にて税込み1,000円で販売中、送料360円で郵送も承ります。日高村からの預かり部数は300弱、ご購入を希望される方はお早めお求め下さい。

『中国・四国のトンボ図鑑』 割引頒布について
トンボと自然を考える会の会員の方を対象に割引頒布を実施させて頂いております。
税込み価格3,675円のところ、あきついお四万十川学遊館・売店コーナーでは税込み価格3,150円でお分けさせて頂きます(ご購入の際には、必ず会員証をご提示下さい)。
また、宅配を希望される方は、税・送料込み3,400円とさせて頂きたく、必要額を本会郵便口座(01630-5-35218)にお振込み下さい。1週間ほどでお届けできます。

「ネーチャーフォト研究会」メンバー募集中
トンボと自然を考える会会員、または四万十川学遊館年間パスポート所有者を対象として、トンボ自然公園内で見られるトンボや花などの撮影案内、作品展示会(年1~2回)、研究会会員の撮影技術向上と親睦を深めることを目的とした勉強会等を行います。
撮影されたい動植物の時期や場所の問い合わせへの対応、撮影時のコツ等を職員がアドバイスさせていただきますので、多くの方々のご参加をお待ちしています。
お問い合わせは、トンボと自然を考える会事務局。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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