キトンボ10日越え

 冬を飛び越え早春のような気候の中、年越し赤トンボが頑張っています。12日にはキトンボ♂2頭の生存が確認できました。ただヒメアカネは3日、マユタテアカネも4日以降、姿を見せなくなりました。一旦は年越しが危ぶまれたトンボ王国の赤トンボでしたが、この先、2008年にキトンボ♂が記録した1月27日のレコードにどこまで迫れるか、目が離せなくなってきました。

   _Q4A1497キトンボ♂2016・1・8トンボ王国  _Q4A1516キトンボ♂2016・1・9トンボ王国  _Q4A1603キトンボ♂2016・1・12トンボ王国
8日夕刻前・休眠中のキトンボ♂ 9日同左♂・目覚め前 12日正午頃・活動中♂

 目が離せないといえば、他の動植物も異様な速さで羽化や開花が見られます。暖冬というより、気候が変わったのでは?と不安もよぎります。

   _Q4A1478スジグロシロチョウ2016・1・8トンボ王国  _Q4A1538モンキアワフキ2016・1・10トンボ王国  _Q4A1543シデコブシ2016・1・10トンボ王国
    スジグロシロチョウ    モンキアワフキ      シデコブシ

 近年、スイレンの生長スピードが早まっています。以前なら、冬場に7~8割を抜根しておけば、翌シーズンに葉が水面を覆い尽くすのは8月に入ってからだったと記憶していますが、ここ数年はゴールデンウイーク過ぎ、少なくとも入梅位には水面がほとんど見えなくなってしまいます。そのことと比例するかのように、湿地保護区の草原化が進んでいて、1年中水面の反射が確認できなくなった場所が大半を占めるようになっています。多分、そこで水中の養分を水域外に運び出してくれていたトンボやカエルなどが減少し、彼らが処理してくれていた養分がそのままスイレン池に流れ込み、その増殖に一役買っているのでは?ということで、本来始まっているはずのスイレン抜き作業をさておいて湿地保護区のリフォームに汗を流しているわけですが、昨年なぜかカエルまで成長しなかった、右手右側の湿地保護区にニホンアカガエルの産卵が行われていました。ここから、多くのカエルやトンボが誕生すれば、スイレンの繁殖スピードが緩くなるはずですが…

   _Q4A1483湿地保護区リフォーム2016・1・8トンボ王国  _Q4A1598湿地保護区2016・1・12トンボ王国  _Q4A1597ニホンアカガエル卵塊2016・1・12トンボ王国
 リフォーム中の左側湿地  リフォーム後の右側湿地 ニホンアカガエル卵塊

 9日と10日、県内外の会員さん(早い話、ネーチャーフォト研究会メンバーですが)の応援を得て、老朽化していた丸木橋3ヶ所を架け替えました。今回の橋は金属製です。

   _Q4A1527丸木橋改修2016・1・10トンボ王国ロウ  _Q4A1532丸木橋改修2016・1・10トンボ王国  _Q4A1541丸木橋改修2016・1・10トンボ王国
                    丸木橋架け替え

 白スズメが見つかった宿毛市で、半白スズメ(というより斑スズメと言った方が当たっているかもしれません)も見つかったということで、エサ用小魚採りのついでに見に行っています。鈴なり(スズメなり?)状態の中で、白スズメほど目立たず、捜索は難航を極めています。なお、12日現在、白スズメも元気で過ごしています。近くにコウノトリもやってきたと新聞記事にあったので、これも見にいってきました。千葉県育ちとのことで、背中に発信機を背負わされています。

_Q4A1547スズメ2016・1・10宿毛市和田松田川周辺 _Q4A1518斑スズメ2016・1・9宿毛市和田松田川ロウ _Q4A1655白スズメ2016・1・12宿毛市和田ロウ _Q4A1566コウノトリ2016・1・11大月町
 鈴なりのスズメ     斑スズメ(右端)    白スズメ   コウノトリ

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by 杉村光俊  at 18:13 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
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イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのご案内

第31回全日本トンボフォトコンテスト入賞作品展のご案内

期間:平成29年11月1日(水)~11月30日(木) 場所:四万十川遊館あきついお多目的ホール(とんぼ館ロビー) 入場:無料(ただし四万十川遊館あきついお入場料が必要) 今回で31回を数える、トンボだけの全国公募写真展。去る10月19日開催の審査会で選ばれた58点を掲示。
審査員のみならず、より多くの人たちから高い評価を得た作品についても表彰させて頂きたいと考え、当初よりご見学の皆さんに人気投票をお願いし、得票数の高い作品3点にトンボ王国特別賞をお贈りしています。ご協力のほど、よろしくお願い致します。
なお、投票の御礼として、トンボ王国オリジナルグッズが当るスピードくじをご用意させて頂いておりますので、こちらの方もお忘れなく。

ピラルクのエサやり
内容:全長2メートルのアマゾン川産ピラルクへの、スリル満点の給餌体験。
場所:四万十川学遊館あきついお・さかな館。
時間:開館日の午後4時~。
対象:入館者先着10名。
参加費:無料。ただし、「四万十川学遊館あきついお」の入館料が必要)。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

日高村トンボ観察図鑑ができました
 この春、高知県日高村(高知市の西方、車で30分ほど)より、同村内でこれまでに記録されている73種類のトンボを紹介した標記ガイドブックが発行されました。本体A-5版160ページで、解説を本会の杉村光俊常務理事が担当したご縁で、本会でも販売させて頂いております。実寸大での生体標本画像と、和風の体色解説が大きな特徴です。
四万十川学遊館あきついお売店にて税込み1,000円で販売中、送料360円で郵送も承ります。日高村からの預かり部数は300弱、ご購入を希望される方はお早めお求め下さい。

『中国・四国のトンボ図鑑』 割引頒布について
トンボと自然を考える会の会員の方を対象に割引頒布を実施させて頂いております。
税込み価格3,675円のところ、あきついお四万十川学遊館・売店コーナーでは税込み価格3,150円でお分けさせて頂きます(ご購入の際には、必ず会員証をご提示下さい)。
また、宅配を希望される方は、税・送料込み3,400円とさせて頂きたく、必要額を本会郵便口座(01630-5-35218)にお振込み下さい。1週間ほどでお届けできます。

「ネーチャーフォト研究会」メンバー募集中
トンボと自然を考える会会員、または四万十川学遊館年間パスポート所有者を対象として、トンボ自然公園内で見られるトンボや花などの撮影案内、作品展示会(年1~2回)、研究会会員の撮影技術向上と親睦を深めることを目的とした勉強会等を行います。
撮影されたい動植物の時期や場所の問い合わせへの対応、撮影時のコツ等を職員がアドバイスさせていただきますので、多くの方々のご参加をお待ちしています。
お問い合わせは、トンボと自然を考える会事務局。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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