一念岩をも通す?

 ハナショウブが目立ち始めたトンボ王国。春のトンボの勢いは失せ、夏のトンボの動きが活発になってきました。

_Q4A7147ハナショウブ2015・5・24 _Q4A7274ハナショウブ2015・5・24 _Q4A6670ハナショウブ&ハラビロ♂2015・5・20 _Q4A6600園芸スイレン&オオイト♂2015・5・19
        ハナショウブ     &ハラビロトンボ♂ 園芸スイレン&オオイト♂

_Q4A6684サラサヤンマ♂2015・5・20 _Q4A6698サラサヤンマ♂2015・5・20 _Q4A6683サラサヤンマ産卵2015・5・20 _Q4A6733セスジイト産卵2015・5・20
       サラサヤンマ♂探雌飛翔       同 産卵  セスジイト潜水産卵

   _Q4A7131コフキトンボ産卵2015・5・22  _Q4A6673モノサシトンボ交尾2015・5・20  _Q4A6583ヨツボシ♂2015・5・19
    コフキトンボ産卵     モノサシトンボ交尾   ヨツボシトンボ♂

_Q4A7144タベサナエ老熟♀2015・5・22 _Q4A7289キイトトンボ未熟♂2015・5・24 _Q4A7284フナバラソウ2015・5・24 _Q4A7280ササユリ2015・5・24 
 タベサナエ老熟♀  とんぼ館ビオトープのキイトトンボ・フナバラソウ・ササユリ

 さて去る17日、高知県内で撮影できなかったフタスジサナエを求め愛媛県大洲市に。イトトンボ類が異様に少なく感じた水辺で3頭+αの♂を見つけ、どうにか証拠写真を撮ることができましたが、産卵狙いの♀は全く姿を見せてくれませんでした。

   _Q4A6383フタスジ生息地  _Q4A6372フタスジ♂  _Q4A6382クロスジギン♂
   大洲市某所のため池   フタスジサナエ♂     クロスジギンヤンマ♂

 21日は環境省の許可も得て、大分県某所のベッコウトンボ生息地へ。本来の目的は、近年同所で増加中のヨツボシトンボとの交雑個体確保。ベッコウトンボ生息地でのヨツボシトンボ増加は水域の富栄養化が原因と考えられます。同所ではベッコウトンボ保護のため定期的な除草作業は行われているとのことですが、その手法は旧態依然で、ベッコウトンボのみならず、多くのトンボ類にとっても生息環境が悪化しているようです。件の交雑トンボ出現は、ベッコウトンボ同士の純粋な生殖活動に悪影響が出ていることの証でもあり、同所では昨年始めて1♂が確認されています。とはいえ、雑種のトンボなどそうやすやすと見付かるものではありません。とりあえず、手許にデジカメ画像のないベッコウトンボの交尾と産卵を狙っていたところ、ふいに件の交雑トンボが姿を現しました。喜ぶべきか、悲しむべきか…
と、そこにフタスジサナエの♀が飛来、思いがけず産卵シーンが撮れました。ただし、卵の落下までは撮り切れませんでしたが…

   _Q4A6949ベッコウトンボ生息地2015・5・21  _Q4A6911ベッコウトンボ♂2015・5・21  _Q4A6829ベッコウトンボ♂2015・5・21
    大分県某所                ベッコウトンボ♂

   _Q4A6932ベッコウトンボ♂争い2015・5・21  _Q4A6824ベッコウトンボ交尾2015・5・21  _Q4A6945ベッコウトンボ産卵2015・5・21
   ベッコウトンボ♂争い    同 交尾         同 産卵

   _Q4A6850ベッコウトンボ×ヨツボシ♂2015・5・21  _Q4A6938フタスジ産卵015・5・21  _Q4A6782ベッコウトンボ♀2015・5・21
    交雑トンボ♂       フタスジサナエ産卵    ベッコウトンボ♀

 当初の目的達成に気を良くして、次は近くのムカシヤンマ生息地に。ここも雑木の生長による環境の変化と、温暖化に起因する気候変動などでトンボ類は激減中です。どうにか、まだ絶滅はしていないことの証拠写真を抑えたところに、ヒメクロサナエの♀がやってきました。しかも、ここ10年ほど狙っていた産卵行動を始めました。もちろん、デジカメ画像は未入手です。はやる気持ちを抑えつつ撮影モードを整え、レンズを向け始めたところで無情にも産卵終了。産卵後の休憩シーンしか撮れませんでした。

_Q4A6965ムカシヤンマ生息地2015・5・21 _Q4A6970ムカシヤンマ♂2015・5・21 _Q4A6963ムカシヤンマ♂2015・5・21 _Q4A6977ヒメクロ♀2015・5・21
ムカシヤンマ生息地      ムカシヤンマ♂         ヒメクロサナエ♀

 その後、フェリー乗り場近くの谷川でアサヒナカワトンボを撮って、九州を後にしました。
   
   _Q4A6979アサヒナカワ茶翅生息地2015・5・21  _Q4A7048アサヒナカワ茶翅♂2015・5・21  _Q4A7009アサヒナカワ茶翅交尾2015・5・21
    大分市内の渓流        アサヒナカワトンボ褐色翅型♂&交尾
   
 翌22日、大分県のリベンジでヒメクロサナエ産卵狙いで梼原町に。このところの少雨で、産卵ポイントの小流はあちこちで瀬切れしていました。そこで、堆積していた落ち葉や枯れ枝を撤去したところ、幸い小さな流れが復活しました。すると、まるで待ちかねていたかのように1頭のヒメクロサナエ♀がやってきて産卵を初めてくれたのです。グッドタイミングでした。この調子で、次はアオヤンマの産卵が撮れるといいのですが…。なお、ここではムカシトンボも健在のようでした。

_Q4A7096ヒメクロ産卵場所2015・5・22 _Q4A7088ヒメクロサナエ産卵2015・5・22 _Q4A7052ムカシトンボ卵2015・5・22 _Q4A7061アサヒナカワ橙♂2015・5・22
梼原町内  ヒメクロサナエ産卵   ムカシトンボの卵  アサヒナカワ橙色翅♂

_Q4A7129クロサナエ♂2015・5・22 _Q4A7102モンシロチョウ2015・5・22 _Q4A7068ダイミョウセセリ2015・5・22 _Q4A7066キンイロジョウカイ2015・5・22
クロサナエ♂     モンシロチョウ ダイミョウセセリ    キンイロジョウカイ

 小形のサナエトンボを追いかけているうち、待望のミナミヤンマ・シーズンがやってきました。

   _Q4A7525ミナミヤンマ♂羽化52015・5・24  _Q4A7522ミナミヤンマ♂羽化52015・5・24  _Q4A734ミナミヤンマ濃条翅♀2015・5・24
            ミナミヤンマ♂羽化           同 濃条翅型♀   

 シコクトゲオもすでに繁殖期です。

_Q4A7326シコクトゲオ♂2015・5・24 _Q4A7303シコクトゲオ交尾2015・5・24 _Q4A7322シコクトゲオトンボ遊離性静止産卵2015・5・24 _Q4A7335シコトゲ産卵2015
シコクトゲオトンボ♂   同 交尾             同 産卵

画像はすべて、クリックすると拡大します。






by 杉村光俊  at 18:10 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
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イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのご案内

第31回全日本トンボフォトコンテスト入賞作品展のご案内

期間:平成29年11月1日(水)~11月30日(木) 場所:四万十川遊館あきついお多目的ホール(とんぼ館ロビー) 入場:無料(ただし四万十川遊館あきついお入場料が必要) 今回で31回を数える、トンボだけの全国公募写真展。去る10月19日開催の審査会で選ばれた58点を掲示。
審査員のみならず、より多くの人たちから高い評価を得た作品についても表彰させて頂きたいと考え、当初よりご見学の皆さんに人気投票をお願いし、得票数の高い作品3点にトンボ王国特別賞をお贈りしています。ご協力のほど、よろしくお願い致します。
なお、投票の御礼として、トンボ王国オリジナルグッズが当るスピードくじをご用意させて頂いておりますので、こちらの方もお忘れなく。

ピラルクのエサやり
内容:全長2メートルのアマゾン川産ピラルクへの、スリル満点の給餌体験。
場所:四万十川学遊館あきついお・さかな館。
時間:開館日の午後4時~。
対象:入館者先着10名。
参加費:無料。ただし、「四万十川学遊館あきついお」の入館料が必要)。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

日高村トンボ観察図鑑ができました
 この春、高知県日高村(高知市の西方、車で30分ほど)より、同村内でこれまでに記録されている73種類のトンボを紹介した標記ガイドブックが発行されました。本体A-5版160ページで、解説を本会の杉村光俊常務理事が担当したご縁で、本会でも販売させて頂いております。実寸大での生体標本画像と、和風の体色解説が大きな特徴です。
四万十川学遊館あきついお売店にて税込み1,000円で販売中、送料360円で郵送も承ります。日高村からの預かり部数は300弱、ご購入を希望される方はお早めお求め下さい。

『中国・四国のトンボ図鑑』 割引頒布について
トンボと自然を考える会の会員の方を対象に割引頒布を実施させて頂いております。
税込み価格3,675円のところ、あきついお四万十川学遊館・売店コーナーでは税込み価格3,150円でお分けさせて頂きます(ご購入の際には、必ず会員証をご提示下さい)。
また、宅配を希望される方は、税・送料込み3,400円とさせて頂きたく、必要額を本会郵便口座(01630-5-35218)にお振込み下さい。1週間ほどでお届けできます。

「ネーチャーフォト研究会」メンバー募集中
トンボと自然を考える会会員、または四万十川学遊館年間パスポート所有者を対象として、トンボ自然公園内で見られるトンボや花などの撮影案内、作品展示会(年1~2回)、研究会会員の撮影技術向上と親睦を深めることを目的とした勉強会等を行います。
撮影されたい動植物の時期や場所の問い合わせへの対応、撮影時のコツ等を職員がアドバイスさせていただきますので、多くの方々のご参加をお待ちしています。
お問い合わせは、トンボと自然を考える会事務局。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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