厳寒続く

 今冬は本当によく雪が降ります。トンボ池が氷ついてスイレン抜き作業ができないので、湿地保護区の土手直しをと現場に出向いたら、結構な積雪でまともな作業ができなかったりと、散々な状況です。お蔭で、ただでさえ人手不足でままならないスイレン抜き作業が遅れに遅れており、タベサナエの羽化が始まる3月10日頃までに完了できるかどうか、怪しくなってきました。

239A1879積雪2018・2・5トンボ王国 239A1888積雪2018・2・5トンボ王国 239A1805スイレン抜き2018・2・4トンボ王国 239A1972土手直し2018・2・6トンボ王国(本谷奥)
   2月5日の積雪  降雪下のスイレン抜き(4日) 湿地保護区の積雪(6日) 

   239A1975土手直し2018・2・6トンボ王国(本谷奥)  239A2094スイレン抜き作業2018・2・12トンボ王国  239A2102スイレン抜き作業2018・2・14トンボ王国 
本谷奥湿地保護区の土手直し(6日)  スイレン抜き作業(左12日・右14日)

239A2107イノシシ荒らし2018・2・16トンボ王国右手湿地保護区 239A2109イノシシ荒らし2018・2・16トンボ王国右手湿地保護区 239A2154土手補修&イノシシ柵設置2018・2・17トンボ王国右湿地保護区-左 239A2157土手補修&イノシシ柵設置2018・2・17トンボ王国右湿地保護区-左
16日、イノシシによる被害に見舞われた右手湿地保護区 17日に緊急補修

 そんな中、18日には、地元「若手の会+市担当課」の皆さんが今年2度目のボランティア作業に駆けつけて下さり、大助かりでした。

   239A2195スイレン抜き作業前白スイレン池  239A2213スイレン抜き作業中白スイレン池  239A2215スイレン抜き作業後白スイレン池
ボランティア作業前のトンボ池    作業中        作業後

 トンボ池近くの林縁で越冬していたオオキンカメムシが凍死?するほどの厳しい寒波で、トンボどころか「昆虫いない生活」を余儀なくされていますが、それでも春の花がポツポツと咲き始めています。

239A1969オオキンカメムシ越冬失敗2018・2・6トンボ王国 239A2104ニホンアカガエル孵化2018・2・16トンボ王国(右手湿地保護区右) 239A2231ホトケノザ2018・2・18トンボ王国東屋周辺 239A2193シロバナタンポポ2018・2・18トンボ王国
 オオキンカメムシ    孵化したアカガエル ホトケノザ  シロバナタンポポ

 去る16日、市内の用水路で、工事のための川干でたくさんの魚が干上がっているとの情報を頂き、17日と18日に出向きました。辺りはまるで地獄絵図の様相でしたが、ヤリタナゴやタモロコなどの姿がそこそこ確認でき、私たちとしては「いい調査」ができました。

239A2161兼山用水2018・2・17四万十市秋田 239A2178魚死骸2018・2・17四万十市秋田兼山用水 239A2164ヤリタナゴ死骸2018・2・17四万十市秋田兼山用水 239A2166タモロコ2018・2・17四万十市秋田兼山用水
通称・兼山水路 干上がったカワムツほか ヤリタナゴ    タモロコ 

   239A2173ヒメヌマエビ&ミゾレヌマエビ2018・2・17四万十市秋田兼山用水  239A2182ミナミテナガエビ2018・2・18四万十市秋田兼山用水  239A2184モクズガニ2018・2・18四万十市秋田兼山用水ロウ
 ミゾレヌマエビ&ヒメヌマエビ  ミナミテナガエビ    モクズガニ

 それにしても、この冬の寒さは異常です。子どもたちの生きもの離れやPR不足などで入館者数が伸び悩んでいる「あきついお」では、節電対策で開館中は空調を入れられない事務所内の室温はずっと10℃未満、4.7℃という日もありました。もちろん室内でも外套を着用、足元だけは350W限定で電気ストーブを置き、使い捨てカイロを左右の手のひらに持ちかえながら、このブログのアップ作業などにあたっています。降雪中の整備作業で冷え切った体を温めることもできず、まるで修行僧のよう。春の訪れが人一倍恋しい、トンボ王国のスタッフたちなのです。

画像はすべて、クリックすると拡大します。




by 杉村光俊  at 15:01 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

整備作業進む

 異様に長引く、今冬の寒波。これも温暖化の影響だとか。何でも、北極が暖かくなって氷が溶けたところに暖気が入り込み、ジェット気流を蛇行させているのだそうです。ちなみに、本日2月4日も、結構な降雪振りです。

   239A1045降雪2018・1・24トンボ王国  239A1061降雪2018・1・24トンボ王国  239A1072アオキの葉積雪2018・1・24トンボ王国
                  1月24日の降雪状況

 そんなことで、トンボ王国の生きものたちは完全に冬篭り状態のまま。動くものの大半は野鳥です。それでも、ヒキガエルやアカガエルたちは例年同様に産卵活動を始めています。

   239A1709アオサギ2018・1・31トンボ王国  239A1707ダイサギ捕食2018・1・31トンボ王国  239A1720カワセミ&一口オーナー看板2018・1・31トンボ王国
    アオサギ          ダイサギ         カワセミ

239A1042ニホンヒキガエル産卵場2018・1・24トンボ王国(右湿地保護区右) 239A1035ニホンアカガエル卵塊2018・1・24トンボ王国(湿地保護区右-右) 239A1026ニホンヒキガエル卵紐2018・1・24トンボ王国(湿地保護区右-左) 239A1769ミツマタ2018・2・2トンボ王国
右手湿地保護区   ニホンアカガエル卵塊  ニホヒキガエル卵紐  ミツマタ蕾

 生きものの姿がないお陰?で、春に向けた保護区整備に集中できています。特に今冬は、多くの皆さんからご支援を頂き、湿地保護区へのイノシシ柵設置を進めています。現時点で湿地保護区の半分くらいを囲うことができていますが、設置箇所ではこれまでのような同じ作業を繰り返す必要がなくなり、心身とも随分楽になりました。何より、ヤゴが大好きな岸辺環境が安定するので、来年以降のトンボ発生数の増加が期待されます。トンボが多く飛び立つということは、それだけの栄養分が水中から持ち出されているわけですから、トンボ王国なら結果的にその水が流入する四万十川の水質浄化にもつながっていくことになります。

   239A1325イノシシ柵設置2018・1・28トンボ王国(右湿地保護区-右)  239A1040イノシシ柵設置2018・1・24トンボ王国(右湿地保護区右)  239A1325イノシシ柵設置2018・1・28トンボ王国(右湿地保護区-右) 
            イノシシ柵設置作業(右手湿地保護区)

   239A1463イノシシ柵設置2018・1・29トンボ王国(本谷奥)  239A1712土手直し2018・1・31トンボ王国(本谷奥・湿地保護区)  239A1717土手直し2018・1・31トンボ王国(本谷奥・湿地保護区)
            イノシシ柵設置作業(本谷奥湿地保護区)

 イノシシ柵設置作業と土手直し作業が進んでいる半面、当然ながらスイレン抜き作業のはかどりは芳しくありません。もっとも、このところの冷え込みでスイレン池の表面は終日結氷していることも多々あり、こんな日はイノシシ柵設置作業がなくてもどうしようもありませんが。どちらにせよ、遅れ気味のスイレン抜き作業ですが、そんな中で去る1月27、地元のグループ「具同若手の会」の皆さんを中心に約20名のボランティアが昨年に引き続き駆けつけて下さり、大いに助かりました。今月18日にも応援願えるとのことで、好天に恵まれることをを祈っています。

   239A1313スイレン抜き・ボランティア(作業風景)2018・1・27トンボ王国  239A1309スイレン抜き・ボランティア(作業風景)2018・1・27トンボ王国  239A1762スイレン抜き2018・2・2トンボ王国
    ボランティアを迎えてのスイレン抜き    久しぶりの通常スイレン抜き

画像はすべて、クリックすると拡大します。






by 杉村光俊  at 12:58 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのご案内

第31回全日本トンボフォトコンテスト入賞作品展のご案内

場所:四万十川遊館あきついお多目的ホール(とんぼ館ロビー) 入場:無料(ただし四万十川遊館あきついお入場料が必要) 今回で31回を数える、トンボだけの全国公募写真展。去る10月19日開催の審査会で選ばれた58点を掲示。
併せて、ご見学の皆さんによる人気投票で選ばれたにトンボ王国特別賞3点の発表もしています。


ピラルクのエサやり
内容:全長2メートルのアマゾン川産ピラルクへの、スリル満点の給餌体験。
場所:四万十川学遊館あきついお・さかな館。
時間:開館日の午後4時~。
対象:入館者先着10名。
参加費:無料。ただし、「四万十川学遊館あきついお」の入館料が必要)。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

日高村トンボ観察図鑑ができました
 この春、高知県日高村(高知市の西方、車で30分ほど)より、同村内でこれまでに記録されている73種類のトンボを紹介した標記ガイドブックが発行されました。本体A-5版160ページで、解説を本会の杉村光俊常務理事が担当したご縁で、本会でも販売させて頂いております。実寸大での生体標本画像と、和風の体色解説が大きな特徴です。
四万十川学遊館あきついお売店にて税込み1,000円で販売中、送料360円で郵送も承ります。日高村からの預かり部数は300弱、ご購入を希望される方はお早めお求め下さい。

『中国・四国のトンボ図鑑』 割引頒布について
トンボと自然を考える会の会員の方を対象に割引頒布を実施させて頂いております。
税込み価格3,675円のところ、あきついお四万十川学遊館・売店コーナーでは税込み価格3,150円でお分けさせて頂きます(ご購入の際には、必ず会員証をご提示下さい)。
また、宅配を希望される方は、税・送料込み3,400円とさせて頂きたく、必要額を本会郵便口座(01630-5-35218)にお振込み下さい。1週間ほどでお届けできます。

「ネーチャーフォト研究会」メンバー募集中
トンボと自然を考える会会員、または四万十川学遊館年間パスポート所有者を対象として、トンボ自然公園内で見られるトンボや花などの撮影案内、作品展示会(年1~2回)、研究会会員の撮影技術向上と親睦を深めることを目的とした勉強会等を行います。
撮影されたい動植物の時期や場所の問い合わせへの対応、撮影時のコツ等を職員がアドバイスさせていただきますので、多くの方々のご参加をお待ちしています。
お問い合わせは、トンボと自然を考える会事務局。

カテゴリー
検索フォーム
リンク
このブログをリンクに追加する
プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

最近の記事
月別アーカイブ
最近のコメント
RSSフィード