涼しい夏至

 夏至を迎えても、朝夕は秋のように涼やかな日々が続いています。トンボ王国では、とうに花期を終えているはずのハナショウブが、まだチラホラと咲き続けています。一方で、秋に咲くミゾソバに次いで、シロバナサクラタデの開花も始まりました。オマケに夏からのヨメナも…

_Q4A1142ハナショウブ2015・6・21トンボ王国 _Q4A1321ハナショウブ2015・6・23 _Q4A0566アジサイ2015・6・15トンボ王国 _Q4A0405ハンゲショウ2015・6・14トンボ王国
         ハナショウブ     アジサイ         ハンゲショウ

_Q4A0703ヤマモモ2015・6・17トンボ王国 _Q4A1314ミゾソバ2015・6・23 _Q4A1316シロバナサクラタデ2015・6・23 _Q4A1318ヨメナ2015・6・23 
 ヤマモモ         ミゾソバ      シロバナサクラタデ  ヨメナ

 活動場所を日陰に移していたサラサヤンマのオスたちは、再び日向でパトロールを行うようになり、例年より半月ほど遅れてウチワヤンマが活動を始めました。一昨年に発見された、谷奥のシコクトゲオトンボは、少し増加しているようです。ここに来て、チョウトンボの羽化が本格化してきました。

_Q4A1124サラサヤンマ♂2015・6・21トンボ王国 _Q4A0681ウチワヤンマ羽化殻2015・6・17トンボ王国 _Q4A0700シコクトゲオトンボ♂2015・6・17トンボ王国 _Q4A0809チョウトンボ♀羽化2015・6・20トンボ王国
 サラサヤナマ♂  ウチワヤンマ羽化殻 シコクトゲオトンボ♂ チョウトンボ羽化

_Q4A0594マルタンヤンマ羽化殻2015・6・16トンボ王国 _Q4A1334ハグロトンボ未熟♂2015・6・23中庭ビオ _Q4A1134ツマグロヒョウモン&ネジバナ2015・6・21トンボ王国 _Q4A0599ニホンアカガエル新成体2015・6・16トンボ王国
マルタンヤンマ羽化殻 ハグロトンボ未熟♂ツマグロヒョウモン ニホンアカガエル

 ミナミヤンマも、県中央部の無条翅型が舞い始めましたが、ここでもまだ数が出揃いません。とりわけ日高村の渋川トンボ公園では、渓流の流路が変わっているなど昨夏の台風による環境かく乱が著しく、ミヤマカワトンボも激減しているようです。とにかく、温暖化の影響と思われる、豪雨と渇水が頻発する近年の異常気象が、環境の安定が一定期間続かなければならない、日本の水生生物の生息を困難なものにしているような気がしてなりません。

   _Q4A1241ミナミヤンマ生息地2015・6・22日高村渋川  _Q4A1201ミナミヤンマ無条翅型♀2015・6・22  _Q4A1194ハラビロトンボ♂2015・6・22日高村渋川
    渋川トンボ公園    ミナミヤンマ無条翅型♀   ハラビロトンボ♂

 足摺岬ではミナミヤンマが少ないまま、オニヤンマシーズンがスタート、ヒメハルゼミの合唱も始まりました。

   _Q4A1363オニヤンマ未熟♀2015・6・23足摺半島大谷  _Q4A1348ヒメハルゼミ♂2015・6・23足摺岬  _Q4A1352ヒメハルゼミ♀2015・6・23足摺岬
    オニヤンマ未熟♀     ヒメハルゼミ♂      同 ♀

 20日、K山さんのお勧めを頂き、氏の故郷でもある富山県に北方系のトンボ撮りに行ってきました。近くで行われている工事の影響もあってか、最近急に水位が下がったという高山の池で、カラカネトンボとエゾイトトンボにお相手頂きました。帰路、とある湿地帯で再びエゾイトトンボと、同行のF原君念願のハッチョウトンボにも遊んでもらいました。
現地ではK山さんのご父君と、20余年振りにお会いしたF橋さんに大変お世話になりました。多謝重々です。

_Q4A0958カラカネトンボ生息地2015・6・20富山県 _Q4A1029カラカネトンボ♂2015・6・20富山県 _Q4A0964カラカネトンボ産卵2015・6・20富山県 _Q4A1038モリアオガエル卵塊2015・6・20富山県
 富山県山中の池    カラカネトンボ♂     同 産卵   モリアオガエル卵

_Q4A1051エゾイトトンボ連結産卵2015・6・20富山県 _Q4A1073ハッチョウトンボ♂2015・6・20富山県 _Q4A1087ハッチョウトンボ♀2015・6・20富山県 _Q4A1068モリアオガエル2015・6・20富山県
 エゾイトトンボ産卵   ハッチョウトンボ♂   同 ♀   モリアオガエル成体

 とんぼ館では、多くの人たちからの資金援助を賜り、展示パネルの模様替えが大詰めを迎えています。

   _Q4A1326トンボと花2015・6・23  _Q4A1328いきなりクイズ2015・6・23  _Q4A1341トンボと環境パネル2015・6・23
    エントランス      基本知識はクイズ形式に トンボと環境コーナー

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by 杉村光俊  at 18:57 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

梅雨模様

 鬱陶しい日が多くなりました。
早くもハナショウブの見頃を終えたトンボ王国。代わって、ハンゲショウとスイレンが水辺に彩りを添えています。6日、昨年に大変な好評を頂いた熱帯スイレンの植え付けも行いました。

   _Q4A9278ハナショウブ2015・6・4トンボ王国 _Q4A9281ハナショウブ2015・6・4トンボ王国  _Q4A9806ツチイナゴ&ハナショウブ2015・6・6トンボ王国  _Q4A9880ノハナショウブ2015・6・6トンボ王国あきついおとんぼ館ビオトープ
          在りし日のハナショプブ    花陰のツチイナゴ ノハナショウブ

   _Q4A0271ハンゲショウ2015・6・13トンボ王国  _Q4A9816コフキヒメイトトンボ♂&ピンク・スイレン2015・6・6トンボ王国   _Q4A9848熱帯スイレン植え付け2015・6・6トンボ王国 
    ハンゲショウ     スイレン&コフキヒメイト♂  熱帯スイレン植え付け
 
真夏の主役、チョウトンボも少しずつその数を増しています。

_Q4A0028コフキトンボ羽化直後♀2015・6・9トンボ王国 _Q4A0029コフキトンボ羽化直後♀2015・6・9トンボ王国 _Q4A0021_Q4A0017チョウトンボ♂羽化2015・6・9トンボ王国 _Q4A9798ウスバキトンボ未熟♀2015・6・6トンボ王国
       コフキトンボ羽化直後♀    チョウトンボ♂羽化 ウスバキトンボ♀

 この8日より、とんぼ館の模様替えを行っています。資金難の中、多くのご支援を得て今月中に「トンボと環境」を主軸とした新展示がお目見えする予定です。なお、13日より来月12日まで、野鳥写真展を開催しています。

_Q4A9958模様替え2015・6・8あきついお _Q4A9991模様替え2015・6・8あきついお 7Q4A0402トンボ王国コーナー2015・6・14 7Q4A0400野鳥展2015・6・14
世界のトンボグッズ・移動 標本を2室にまとめ トンボ王国コーナー 野鳥写真展

 周辺ではミナミヤンマ・シーズン真っ最中ですが、個体数が今ひとつで、なかなかベスト・ショットが撮れません。

_Q4A9696ミナミヤンマ生息地2015・6・6黒潮町大方蜷川矢ノ川 _Q4A9277ミナミヤンマ♂♀摂食群飛2015・6・4黒潮町大方矢ノ川 _Q4A9376ミナミヤンマ淡条翅型♀摂食群飛2015・6・4黒潮町大方矢ノ川ロウ変換 _Q4A9703ヒメサナエ♂2015・6・6黒潮町大方蜷川矢ノ川
黒潮町某所  ミナミヤンマ群飛   同 淡条翅型♀    オマケのヒメサナエ♂

 四万十町の学校に出掛けた折、近くの川でグンバイトンボを見てきました。増水と、直前の行われたらしい除草の影響からか、2オスしか見付かりませんでした。水かさが増した川べりでは、コヤマトンボが落ち着き無く産卵していました。

   _Q4A0115グンバイトンボ生息地2015・6・10四万十町  _Q4A0122グンバイトンボ♂2015・6・10四万十町窪川  _Q4A0126コヤマトンボ産卵2015・6・10四万十町
   グンバイトンボ生息地   グンバイトンボ♂     コヤマトンボ産卵
   
 海辺では例年より半月ほども早くウスバキトンボが群れ始め、ベニトンボも姿を見せ始めています。

   _Q4A0252ウスバキトンボ摂食群飛2015・6・13四万十市大名鹿  _Q4A0257ベニトンボ生息地2015・6・13四万十市小名鹿  _Q4A0266ベニトンボ♂2015・6・13四万十市小名鹿
  ウスバキトンボ摂食群飛  四万十市 小名鹿    ベニトンボ♂

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by 杉村光俊  at 12:25 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

近況

 一年中で最も華やかな季節を迎えているトンボ王国。晴れた日は晴れた日で、雨の日は雨の日なりに、生きものとのふれあいが楽しめます。

   _Q4A8836黄スイレン池2015・6・2  _Q4A7735.gif  _Q4A8801ハラビロトンボ♂2015・6・1
    黄スイレン池       ハラビロトンボ♂     チョウトンボ未熟♂

_Q4A8551モノサシトンボ♂&アジサイ2015・5・31トンボ王国 _Q4A8561モノサシトンボ交尾2015・5・31トンボ王国 _Q4A8147キイロサナエ♂2015・5・29トンボ王国 _Q4A8159キイロサナエ産卵2015・5・29トンボ王国
 モノサシトンボ♂   同 交尾   キイロサナエ♂     同 産卵

   _Q4A8585ベニイトトンボ連結産卵2015・5・31トンボ王国あきついおとんぼ館中庭ビオトープ  _Q4A8585ベニイトトンボ連結産卵2015・5・31トンボ王国あきついおとんぼ館中庭ビオトープ  _Q4A883ピンク・スイレン池2015・6・2
  ベニイトトンボ産卵と羽化  コフキヒメイト♀羽化   ピンク・スイレン池

 ただ、今年のハナショウブもやっぱり満開がなく、5月20日ころから、3~5分咲き状態で推移しているようです。

_Q4A8788ハナショウブ2015・6・1 _Q4A8783ハナショウブ2015・6・1 _Q4A8133ハナショウブ2015・5・29トンボ王国 _Q4A8570ハナショウブ2015・5・31トンボ王国
                 トンボ王国のハナショウブ

 それ以上に、秋に咲くはずのミゾソバがそこここで開花させているのが不気味です。さらに、近年は5月が乾季のようになっていて、懸命に復活を目指しているチャワンバスの池も干上がる寸前です。その隣では、今春になって急増したヒメコウホネが水面を埋め尽くしています。ある日突然、枯れ始めるのでは…と、不安もよぎります。トンボの方は、まだネアカヨシやマルタンの羽化が確認できていないことに加え、そろそろ成熟個体が水辺に戻り始めたチョウトンボの数がいつもより少なく感じられます。慢性的な人手不足も手伝って、温暖化などによる急速な環境変化を前に、手入れが行き届かなくなってきているのかもしれません。

   _Q4A8095ミゾソバ2015・5・28トンボ王国  _Q4A8833チャワンバス池2015・6・2  _Q4A8135ヒメコウホネ2015・5・29トンボ王国
    ミゾソバ          チャワンバス池      ヒメコウホネ池
   
 四万十市南部周辺のミナミヤンマは、ほぼ出揃った感じですが、年々減少気味で寂しい限りです。

_Q4A8404ミナミヤンマ濃条翅型♀摂食飛翔2015・5・30 _Q4A8396ミナミヤンマ濃条翅型♀摂食飛翔2015・5・30 _Q4A8082ミナミヤンマ♂摂食飛翔2015・5・28 _Q4A8084ミナミヤンマ♀摂食飛翔2015・5・28
      ミナミヤンマ濃条翅型♀         同 ♂    同 淡条翅型♀

 ついでに撮影している、道端のシコクトゲオとヒメサナエは例年並みで一安心。

_Q4A8446シコクトゲオトンボ生息地2015・5・30四万十市大名鹿(道端) _Q4A8170シコクトゲオトンボ♂&ドクダミ2015・5・29四万十市大名鹿(道端) _Q4A8176シコクトゲオトンボ移精2015・5・29四万十市大名鹿(道端) _Q4A8474シコクトゲオトンボ交尾2015・5・30四万十市大名鹿(道端)
道端の小流   シコクトゲオ♂     同 移精   同 交尾(道の向こうは海)

   _Q4A8679ヒメサナエ♂2015・5・31黒潮町  _Q4A8686ヒメサナエ産卵2015・5・31黒潮町  _Q4A8683ヒメサナエ産卵2015・5・31黒潮町
    ヒメサナエ♂                  同 産卵

 これらに先立つ5月下旬の某日、アオヤンマの産卵狙いで日高村の調整池に。オスが多すぎるのか、産卵にやってきたメスが次々とつかまってしまいます。結局、撮影できたのはいつもながらの交尾と、トラフトンボの交尾を襲ったオス程度。年内にもう一度、チャレンジしたいところですが、デスク横のホワイトボードには、体験メニューの予約がびっしり・・・
空いた日が晴れることを祈るのみです。

_Q4A7902アオヤンマ♂探雌飛翔2015・5・27日高村 _Q4A8005アオヤンマ交尾2015・5・27日高村 _Q4A8021アオヤンマ交尾2015・5・27日高村 _Q4A7907アオヤンマ♂捕食(トラフトンボ交尾)飛翔2015・5・27日高村
アオヤンマ♂           同 交尾            同 ♂捕食

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by 杉村光俊  at 18:16 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのご案内

第5回ネーチャーフォト研究会作品発表展示会
内容:自然と生き物大好きメンバー渾身の生物写真64点を、A-3サイズのパネルで紹介。ビーズトンボ額がもらえる人気投票つき。
日時:平成29年4月22日(土)~7月17日(月)。
場所:四万十川学遊館あきついお・多目的ホール。
入場:四万十川学遊館あきついおの入館料が必要。

ピラルクのエサやり
内容:全長2メートルのアマゾン川産ピラルクへの、スリル満点の給餌体験。
場所:四万十川学遊館あきついお・さかな館。
時間:開館日の午後4時~。
対象:入館者先着10名。
参加費:無料。ただし、「四万十川学遊館あきついお」の入館料が必要)。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

日高村トンボ観察図鑑ができました
 この春、高知県日高村(高知市の西方、車で30分ほど)より、同村内でこれまでに記録されている73種類のトンボを紹介した標記ガイドブックが発行されました。本体A-5版160ページで、解説を本会の杉村光俊常務理事が担当したご縁で、本会でも販売させて頂いております。実寸大での生体標本画像と、和風の体色解説が大きな特徴です。
四万十川学遊館あきついお売店にて税込み1,000円で販売中、送料360円で郵送も承ります。日高村からの預かり部数は300弱、ご購入を希望される方はお早めお求め下さい。

『中国・四国のトンボ図鑑』 割引頒布について
トンボと自然を考える会の会員の方を対象に割引頒布を実施させて頂いております。
税込み価格3,675円のところ、あきついお四万十川学遊館・売店コーナーでは税込み価格3,150円でお分けさせて頂きます(ご購入の際には、必ず会員証をご提示下さい)。
また、宅配を希望される方は、税・送料込み3,400円とさせて頂きたく、必要額を本会郵便口座(01630-5-35218)にお振込み下さい。1週間ほどでお届けできます。

「ネーチャーフォト研究会」メンバー募集中
トンボと自然を考える会会員、または四万十川学遊館年間パスポート所有者を対象として、トンボ自然公園内で見られるトンボや花などの撮影案内、作品展示会(年1~2回)、研究会会員の撮影技術向上と親睦を深めることを目的とした勉強会等を行います。
撮影されたい動植物の時期や場所の問い合わせへの対応、撮影時のコツ等を職員がアドバイスさせていただきますので、多くの方々のご参加をお待ちしています。
お問い合わせは、トンボと自然を考える会事務局。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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