復旧作業続く

 恐れていた寒波でしたが、当地方では杞憂に過ぎず、28日お昼過ぎの気温は19℃近くまで上がり、老いた赤トンボたちもほっと一息といったところ。結果、曇り勝ちながら29日正午過ぎにヒメアカネ2♂とマユタテアカネ1♀の健在が確認できました。アキアカネの安否についても27日までの無事が確認できているものの、ご長寿タイ記録達成まで、まだ1ヶ月も残ってる肝心のキトンボが26日を最後に姿を見せておらず、案じられます。
   _MG_4762アキアカネ2010・12.gif  _MG_4967ヒメアカネ生息地201.gif  _MG_4965ヒメアカネ♂2010・1.gif
    アキアカネ♂        ヒメアカネ生息地     ヒメアカネ♂
   _MG_4932マユタテアカネ♂201.gif  _MG_4916マユタテアカネ♀201.gif  _MG_4937コバネイナゴ2010・1.gif
    マユタテアカネ♂        同 ♀         コバネイナゴ

谷奥の湿地保護区修復作業もいよいよ佳境入り、レンコン目当てのイノシシによって土手をグチャグチャにされたトンボ池の修繕に取り掛かっています。掘り起こされた泥がさらに度々の大雨で流されており、周辺の泥を集めて積み上げても形にはなりません。そこで川岸の竹を刈り集め、「しがらみ工法」での修復を余儀なくされています。
   _MG_4905湿地保護区(谷奥).gif  _MG_4906湿地保護区(谷奥).gif  _MG_4941湿地保護区(本谷奥.gif
    谷奥の湿地保護区     「しがらみ」づくり     ほぼ完了
   
少しずつ元の姿を取り戻しつつあるトンボ池には、早速キセキレイやコガモがやってきたほか、孵化間近のニホンアカガエルの卵塊もいくつかありました。
   _MG_4885キセキレイ2010・12.gif  _MG_4940コガモ2010・12・29.gif  _MG_4971アカガエル卵.gif
     キセキレイ        コガモ          ニホンアカガエル卵塊

多忙といえば、さかな館のゴールデンダイヤモンド・エンゼルのカップルも、孵化した子供たちが水槽内でいくつもの群れに別れ好き勝手に移動するので、群れをまとめるのに大わらわです。近くの長水槽でもブリチャージがどんどん殖え、先住のピーッコック・シクリッドを隅っこに追いやっています。
_MG_4975エンゼル幼魚.gif _MG_4975エンゼル幼魚.gif _MG_4981ブリチャージ育児.gif _MG_4990ブリチャージ2010・1.gif
 育児に大わらわのエンゼル父さん       大所帯となったブリチャージ

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by 杉村光俊  at 16:10 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

初雪

 12月25日、トンボ王国も初雪となりました。24日にアキアカネとヒメアカネ、23日にはナツアカネ1♀とキトンボ2♂の健在が確認できていますが、今回の寒波は長引きそうとのことで、「年越し赤トンボ」が見られるかどうか、微妙な情勢になってきました。
   _MG_4661ナツアカネ♀2010・1.gif  _MG_4686ヒメアカネ2010・12.gif  _MG_4655キトンボ♂2010・12.gif
     ナツアカネ♀       ヒメアカネ♂       キトンボ♂

   _MG_4657コナラ2010・12・23.gif  _MG_4643ツマグロキチョウ201.gif  _MG_4673メダカ2010・12・23.gif
   色付いたコナラの葉    ツマグロキチョウ    深みに潜むメダカの群れ

野鳥以外の動物を見ることが難しくなってきましたが、トンボ王国のスタッフは整備作業に余念がありません。降雪にもひるむことなく、今年一杯は谷奥の湿地保護区整備です。とにかく目に余るイノシシの悪行で、これさえなければネアカヨシヤンマもハネビロエゾトンボも一気に増殖すること間違いなし!などと思いながらチャグチャに破壊された土手修理に励んでいたら、お休み中のニホンアカガエルを起こしてしまいました。
   _MG_4842降雪2010・12・25ト.gif  _MG_4853谷奥整備2010・12・2.gif  _MG_4850ニホンアカガエル201.gif
    初雪降るトンボ王国    谷奥の湿地保護区    ニホンアカガエル
          IMG_4702湿地保護区(本谷奥.gif  IMG_4703湿地保護区(本谷奥.gif
                修繕できたトンボ池

 ヤゴ展の追加ということで先日、ハネビロエゾトンボを狙って県境越えをしてきました。国道からほんの数十m入った小流に降り、約20メートルの間を30分間ほどあさってみました。肝心のハネビロエゾは見つからなかったものの、アサヒナカワ、ヤマサナエ、ミルン、コシボソ、オニ、コヤマ、オオシオカラといったヤゴが大量に採れました。オニだけでも各齢合わせて60頭近く、改めて付近を見渡せば廃棄田の中にそこだけ耕作中の水田が残され、日照を確保するため周りの山林がきれいに刈り揃えられていました。環境がいいから、これほど多くのヤゴが生きていられるのか、それともほかに行く場所がないからここだけに集まってきたのか、それにしても非常識過ぎる?数に唖然とさせられました。計数後、ヤゴたちはすべて概ね元の場所に戻してやりました。来シーズン、羽化の写真撮影が狙えるからです。
   _MG_4592オニヤンマほか生息.gif  _MG_4578各種ヤゴ2010・12・2.gif  _MG_4580オニヤンマ・ヤゴ201.gif
   愛媛県愛南町の小流    各種ヤゴ         オニヤンマのヤゴ

 「四万十川学遊館あきついお・さかな館」メダカ・ビオトープに季節外れのキシツツジが一輪咲きました。繁殖コーナーでは、エンゼルが久し振りに子育てをしています。実は、違う品種の繁殖を試みていた担当者に、「お正月も来るから、とりあえず子育てシーンを見てもらえるように」とお願いした次第。なお、子育てしているのは当館生まれのゴールデンダイヤモンド・エンゼルのカップルです。
IMG_4606キシツツジ2010・12.gif _MG_4609キシツツジ2010・12.gif _MG_4857エンゼル子育て2010.gif _MG_4856エンゼル子育て2010.gif
メダカ・ビオトープで咲いたキシツツジ   子育て中のエンゼル・フイッシュ


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by 杉村光俊  at 13:41 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

ヤゴ展始まる

 18日から無事「ヤゴ」展を開催することができました。この日までに集めたヤゴは54種でしたが、案の定、ネキトンボとウスバキトンボがこの日を待たずに昇天、オープン初日は52種からのスタートとなりました。翌19日、寒波襲来?で苦戦していたコフキトンボが採れ、現在は53種の展示となっています。このうち、前回採集することができなかったネアカヨシヤンマは、卵を夏から育てているもの。来年1月10日まで「とんぼ館の多目的室」で展示していますが、いくつかの種類は会期途中での追加採集を余儀なくされそうです。
   _MG_4475ヤゴ展2010・12・19.gif  _MG_4520コフキトンボ幼虫201.gif  _MG_4479ネアカヨシ幼虫2010.gif
     ヤゴ展           コフキトンボ      ネアカヨシヤンマ

雪こそ降らなかったものの、ここ2?3日の冷え込みでトンボ王国の赤トンボは一気に減少してしまいました。昨シーズンの年越しが叶わなかったキトンボは、何とか♂2頭が頑張ってくれています。アキアカネやヒメアカネもそこそこ生き残っていますが、オオアオイトトンボやマイコアカネは終息したようです。
   _MG_4473キトンボ♂2010・12.gif  _MG_4445アキアカネ交尾2010.gif  _MG_4425ヒメアカネ♂2010・1.gif
     キトンボ♂        アキアカネ交尾       ヒメアカネ♂

保護区整備にかける時間も増えてきましたが、イノシシの犯罪も増えています。同じ場所を何回も掘り返されるので、再・再々補修に手を取られ進捗状況はいま一つ。それ以上に、何度も水を落とされたり、ヤゴたちがしがみついているはずの水草をズタズタにされたり、トンボの増殖にもブレーキをかけられているようで、やり切れません。イノシシ被害がなければ、トンボ王国にはもっと多くのトンボが飛び交っていることでしょう。
   _MG_4433湿地保護区整備2010.gif  _MG_4434湿地保護区整備2010.gif  _MG_4486本谷整備2010・12・1.gif
除草と畦の補修を終えた湿地保護区 小池も新設   谷奥の湿地保護区整備風景

寒さが緩んだ19日には、日向ぼっこのムラサキシジミやクロイトトンボのヤゴ、早咲きのフジツツジなどが見られました。
_MG_4492ムラサキシジミ2010.gif _MG_4490クロイトトンボ終齢.gif _MG_4493フジツツジ2010・12.gif _MG_4494フジツツジ2010・12.gif
 ムラサキシジミ      クロイトトンボ        早咲き?フジツツジ



by 杉村光俊  at 16:44 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

ヤゴ展近付く

 イノシシの悪行が留まるところを知りません。四国内でも数箇所しか残っていないモートンイトトンボ生息地でもある、谷中央部の湿地保護区もズタズタにされていました。渇水も重なり、広い面積が水無し状態で、次シーズンが思いやられます。大慌てで、除草と補修作業を進めています。
   _MG_4155白ヶ谷補修作業2010.gif _MG_4165白ヶ谷補修作業2010.gif _MG_4166白ヶ谷補修作業2010.gif
        補修作業が急がれる、谷中央部の湿地保護区

存続が懸念されていたキトンボ、12月入りしてから生殖行動が4回確認でき、先ずは一安心といったところ。小春日和?が多く、オオアオイトトンボやマイコアカネもまだ健在です。
_MG_4204ヤマザクラ2010・12.gif _MG_4179キトンボ交尾2010・1.gif _MG_4185オオアオイトトンボ.gif _MG_4182オオアオイトトンボ.gif
ヤマザクラ  キトンボ交尾           オオアオイトトンボ♂
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 マユタテアカネ♂    マイコアカネ♂   キツネノボタン  イシガケチョウ

18日からの「ヤゴ展」を控え、ヤゴ集めが大詰めとなっています。予定の50種は目前で、12日にはトンボ池でオオヤマトンボをすくいました。
       _MG_4157ヤゴ採り2010・12・1.gif   _MG_4163オオヤマトンボ終齢.gif
         ヤゴ捕り風景      オオヤマトンボのヤゴ

その関係で出向いた日高村で、カワヨシノボリなどを撮影してきました。
  _MG_4127カワヨシノボリ生息.gif  _MG_4104カワヨシノボリ2010.gif  _MG_4133カワヨシノボリ2010.gif
   とある渓流                 カワヨシノボリ
  _MG_4135オイカワ2010・12・1.gif  _MG_4148ヘラブナ2010・12・1.gif  _MG_4144イシガメ2010・12・1.gif
   オイカワの群れ       ヘラブナの群れ      イシガメ



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by 杉村光俊  at 13:21 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

悟られた?

 イノシシの狼藉に手を焼いています。今回は、改修した観察道の両サイドの盛り土を、植えつけていたカキツバタごとやられました。掘り起こされたカキツバタは観察道やトンボ池に散乱、「G.W.には見学者の皆さんに景観美を楽しんでもらえる…というのはどちらかといえば建前で、カキツバタの根が張り巡らされればミミズやザリガニなどの侵入が防げるのでイノシシの掘り起こしが無くなるに違いない、というのが本音」という、こちらの思惑を見透かされたかのような惨状?でした。
やられたら元に戻すほかはなく、直ちに応急処置を施すのですが、翌日また同じ場所をやられたりしているので、カキツバタの体力が持つかどうか案じられるところです。
   _MG_3897イノシシ被害観察道2.gif  _MG_3951イノシシ被害観察道2.gif  _MG_3970観察道2010・12・8.gif
   掘り返された観察道     補修後    またやられたので、ヒモを張る

そのカキツバタが咲き続けているトンボ王国で12月4日、今年初めてキトンボの産卵を見ることができました。
_MG_3916四季咲きカキツバタ2.gif _MG_3908キトンボ♂2010・12.gif _MG_3721キトンボ連結産卵201.gif _MG_3735キトンボ連結産卵201.gif
 カキツバタ         ようやく水面が広がり、キトンボの産卵が始まる

7日には昼下がりに多数のヒメアカネの産卵が観察されるなど、おかしな陽気が続いています。四万十川のトンボ池では5日にアオイトトンボの生存を確認、当地での終見レコードを5日更新しました。
_MG_3945ヒメアカネ産卵2010.gif _MG_3932ヒメアカネ産卵警護2.gif _MG_3925ヒメアカネ連結産卵2.gif _MG_3829アオイトトンボ♂201.gif
 ヒメアカネ単独産  同 産卵警護   同 連結産卵     アオイトトンボ♂  

魚の撮影も好調?です。
   _MG_3675クボハゼ2010・12・4.gif  _MG_3990カワムツ2010・12・8.gif  _MG_4022タカハヤ2010・12・8.gif
     クボハゼ          カワムツ         タカハヤ

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by 杉村光俊  at 17:43 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

暖かな師走入り

 12月に入りましたが、ちっとも寒くありません。1日午後1時の気温は日向で26℃ありました。そのお陰か、もう時期外れではと思いつつ覘いてみた足摺半島のヤッコソウは、今が見ごろのようでした。大戸のビオトープではコノシメトンボが元気に飛び回っていました。
   _MG_3148ヤッコソウ2010・11・29足摺岬  _MG_3147ヤッコソウ2010・11・29足摺岬  _MG_3154コノシメトンボ♂2010・11・29足摺半島大戸ビオトープ
    ヤッコソウ自生地      ヤッコソウ         コノシメトンボ♂

四万十川のトンボ池でも、11月30日にアオイトトンボやノシメトンボが健在でした。
   _MG_3265四万十川トンボ池2010・11・30四万十市四万十町  _MG_3263アオイトトンボ♀2010・11・30四万十市四万十町  _MG_3271ノシメトンボ♂2010・11・30四万十市四万十町
     四万十川トンボ池     アオイトトンボ♀      ノシメトンボ♂

トンボ王国でも、トンボ池のスイレンやヒメコウホネがまだ水面上に葉を広げているばかりか、四季咲き品種ではない「普通の」カキツバタが数輪開花しました。トンボ王国建設始まって以来のことです。キトンボは現在♂3頭が活動中、ただし産卵行動はまだ未確認です。一方野鳥の世界は冬色に近く、そこここでジョウビタキを見かけるようになり、上空ではノスリとミサゴのニアミスも見られました。
  _MG_3508キトンボ♂2010・12・1トンボ王国  _MG_3477カキツバタ通常種2010・12・1トンボ王国  _MG_3124ジョウビタキ♂2010・11・29トンボ王国  _MG_3471ノスリ+ミサゴ2010・12・1トンボ王国
    キトンボ♂        カキツバタ ジョウビタキ♂   ノスリ+ミサゴ

トンボ王国産キトンボの産卵はまだですが、行き付けの川でアユの産卵が撮れました
   _MG_3332アユ2010・11・30黒潮町大方上川口蜷川・加工  _MG_3523アユ産卵2010・12・1黒潮町大方上川口蜷川  _MG_3525アユ産卵2010・12・1黒潮町大方上川口蜷川
    アユ婚姻色♂        産卵に向かう群れ     産卵の瞬間


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by 杉村光俊  at 10:25 |  トンボ王国最新情報 |  comment (1)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのご案内

ピラルクのエサやり
内容:全長2メートルのアマゾン川産ピラルクへの、スリル満点の給餌体験。
場所:四万十川学遊館あきついお・さかな館。
時間:開館日の午後4時~。
対象:入館者先着10名。
参加費:無料。ただし、「四万十川学遊館あきついお」の入館料が必要)。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

『中国・四国のトンボ図鑑』 割引頒布について
トンボと自然を考える会の会員の方を対象に割引頒布を実施させて頂いております。
税込み価格3,675円のところ、あきついお四万十川学遊館・売店コーナーでは税込み価格3,150円でお分けさせて頂きます(ご購入の際には、必ず会員証をご提示下さい)。
また、宅配を希望される方は、税・送料込み3,400円とさせて頂きたく、必要額を本会郵便口座(01630-5-35218)にお振込み下さい。1週間ほどでお届けできます。

「ネーチャーフォト研究会」メンバー募集中
トンボと自然を考える会会員、または四万十川学遊館年間パスポート所有者を対象として、トンボ自然公園内で見られるトンボや花などの撮影案内、作品展示会(年1~2回)、研究会会員の撮影技術向上と親睦を深めることを目的とした勉強会等を行います。
撮影されたい動植物の時期や場所の問い合わせへの対応、撮影時のコツ等を職員がアドバイスさせていただきますので、多くの方々のご参加をお待ちしています。
お問い合わせは、トンボと自然を考える会事務局。

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プロフィール

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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