季節外れの黄昏群飛

27日夕、見事なヤンマの黄昏群飛が見られました。その数ざっと40?50頭。トンボ王国で黄昏群飛の主役といえば、ネアカヨシヤンマとマルタンヤンマです。ただ、ネアカヨシはもう没姿期にはいっており群飛できるほどの数はいない筈、よくみると大半がギンヤンマで、その中に10頭ほどのマルタンヤンマが混じっていました。28日、29日両夕にも群飛とまではいきませんでしたが、結構な数のヤンマが黄昏飛翔していました。
画像/ヤンマ群飛画像/ギンヤンマ♂画像/マルタンヤンマ♂
ヤンマ群飛ギンヤンマ♂マルタンヤンマ♂


この間、日中はずっと曇りがちですが、キイトトンボなど夏のトンボたちが生殖活動の追い込みで慌ただしく動いています。
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キイトトンボ連結産卵ウチワヤンマ♂縄張りウチワヤンマ(オス)
画像/コフキトンボ産卵画像/コフキトンボ産卵
コフキトンボ産卵コフキトンボ産卵

トンボ池周辺ではバッタ類の成虫が目立ってきました。28日には老いたアサギマダラが舞い降りてきていました。
画像/ショウリョウバッタ画像/アサギマダラ
ショウリョウバッタアサギマダラ


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by 杉村光俊  at 22:32 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

その後

秋本番を前に、草刈り作業が急ピッチで進められています。ただ刈ればいいという訳ではなく、希少種や美しい花を咲かせるものはきちんと刈り残さないといけないので、体力だけではなく神経も結構使います。
トンボ王国のスイレンの花は温暖化の影響もあって、晩夏とはいえ、まだ衰えを知りません。サフランモドキやツユクサの花も、目を引きます。
画像/黄スイレン池画像/サフランモドキ画像/ツユクサ
黄スイレン池サフランモドキツユクサ
画像/ツユクサup画像/ヨメナ刈り残し
ツユクサヨメナ刈り残し


25日夕、この時期には珍しくヤンマの群飛がみられました。とはいっても、10頭ほどのマルタンヤンマ♀を中心に、ネアカヨシヤンマが多くても4?5頭、それにギンヤンマが10頭ほどですが。この中に念願のマルタンヤンマ♂が混じっていたので、早速チャレンジしました。10回ほどシャッターを切った中の1枚に、間違いなく「それ」と分かるものが有りました。滑り止めができたので、次はもっと芸術性の高い作品を狙いたいところです。
画像/マルタンヤンマ♀画像/マルタンヤンマ♀2画像/マルタンヤンマ♂
マルタンヤンマ(メス)マルタンヤンマ(メス)マルタンヤンマ(オス)


その他、目に付いたトンボなど、列挙します。
画像/ヒメアカネ♂捕食画像/ショウジョウトンボ未熟画像/ショウジョウトンボ♂
ヒメアカネ♂捕食ショウジョウトンボ未熟ショウジョウトンボ♂
画像/オニヤンマ♂パトロール画像/オニ産卵画像/シオカラトンボ♀+ウスバキトンボ
オニヤンマ♂パトロールオニヤンマ産卵シオカラトンボ♀+
ウスバキトンボ
画像/オオシオカラ♂+シオカラトンボ♂画像/ヒメギス
オオシオカラ♂+
シオカラトンボ♂
ヒメギス


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除草作業再開

全くということでもありませんが、猛暑と繁忙とで休止していた除草作業を再開しました。この季節の主な作業内容は観察道周辺の雑草刈り取りと、保護区の景観にそぐわないセイタカアワダチソウやアメリカセンダングサなど帰化植物の抜根除去です。これは見学者だけではなく、近々水辺に戻ってくる、高湿度を嫌う秋の赤トンボたちのためでもあります。
風通しが良くなった観察道を早速、アオサギが散策していました。

草刈前
画像/草刈り画像/草刈り1画像/草刈り2
草刈後
画像/草刈り後画像/アオサギ画像/キイトトンボ♂捕食
  アオサギキイトトンボ♂捕食

画像/ヘラクレスオオカブト交尾24日、トンボと自然を考える会の活動を応援してくれている横田 裕さんが、「あきついお」での展示に役立てて欲しいと、ウグイスなど野鳥の剥製やヘラクレスオオカブトなど外国産甲虫を、遠路はるばる大阪よりご持参下さいました。メスだけしか育てられなかった「あきついお」のヘラクレスオオカブトも、オスの入手で累代飼育の展望が開けました。一緒に頂いたアルキデスヒラタなどのクワガタ共々、25日より一般公開の予定です。



画像/堂ヶ森天候が回復したので、先日アクシデントで行けなかったオジロサナエ産卵狙いの好ポイントへ、同氏と連れ立って出掛けました。残念ながら、100kmマラソンのルートにもなっている山深い渓谷は、平地とは異なり曇り勝ちのお天気でした。オジジロサナエは産卵どころかメスの姿も見られませんでしたが、代わりに?オナガサナエのメスに出合えました。イワタバコの花も見頃でした。帰路、後川の堤防でキリギリスを見つけました。
画像/オジロサナエ(オス)画像/オナガサナエ(メス)休止
オジロサナエ(オス)オナガサナエ(メス)休止
画像/イワタバコ画像/キリギリス
イワタバコキリギリス

日課となっているマルタンヤンマのオス探しですが、日中の林内では果たせそうになくなってきたので、夕方にトンボ池の上空をパトロールしている個体を狙っています。まだ「ここぞ」というたシャッター・チャンスには恵まれていませんが、その時のためにメスでイメージ・トレーニングを重ねているところです。
画像/マルタンヤンマ(メス)黄昏飛翔画像/マルタンヤンマ(オス)パトロール
マルタンヤンマ(メス)黄昏飛翔マルタンヤンマ(オス)パトロール


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by 杉村光俊  at 20:44 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

異常な羽化を確認

すっきりと晴れ上がった21日朝、オジロサナエ産卵の撮影日和と判断、行き着けの渓流に向かおうとした矢先、あきついお・さかな館で飼育中のアマゾン産ナマズの様子がおかしいとの報。そこで、バック・ヤードの予備水槽への移動を見届けた後、目的地に向け車を走らせることとなりました。ところが10kmほど進んだ中間地点で、改修工事に伴う時間規制に引っかかりました。聞けば規制解除は40分後になるとのこと。時計を見れば9時40分、解除される10時20分から走り初めても多分、オジロサナエの産卵時間には間に合いそうにありません。出掛けのアクシデントが恨めしい限りです。ただ、せっかくの好天を無駄にはできないので急遽、別の渓流を当ることにしました。10時30分、心当たりの水辺に到着。残念ながら目指すオジロサナエの産卵には出合えませんでしたが、とりあえずミヤマカワトンボ・オジロサナエ・コオニヤンマといった夏の渓流種を一通り撮影、四万十市では確実な生息地が無くなっているミヤマアカネと出合えたのはケガの功名でした。
画像/ミヤマカワトンボ(オス)画像/ミヤマカワトンボ(オス)up画像/ミヤマカワトンボ(メス)
ミヤマカワトンボ(オス)ミヤマカワトンボ(オス)upミヤマカワトンボ(メス)
画像/オジロサナエ(オス)画像/オジロサナエ(オス)up
オジロサナエ(オス)オジロサナエ(オス)up
画像/コオニヤンマ(オス)画像/コオニヤンマ(オス)up
コオニヤンマ(オス)コオニヤンマ(オス)up

画像/タイワンウチワヤンマ(オス)午後、お天気がいいので、今年まだ出合えていない、休憩中のマルタンヤンマのオスを求めて林巡り。途中、ウスバキトンボを捉えたタイワンウチワヤンマ・オスを発見、証拠写真程度に押さえることができました。肝心の林巡りは、いつものコシボソ、ミルン、ネアカヨシなど少数のヤンマに出合えただけでした。

画像/チョウトンボ羽化後(メス)22日は午後から崩れるとの予報。照っている内にと、谷奥の湿地保護区でオニヤンマ・オスなどを狙うことにしました。湿度が高すぎるためかオニヤンマは姿を見せず、引き返そうとしたところ、不意に羽化を終えて水辺から飛び立ったチョウトンボ・メスが目に留まりました。チョウトンボの羽化期は6月がピークで、8月に入って見られることは先ずありません。ただ、遅い個体は10月20日過ぎにも見られるので、盛夏を過ぎてからも羽化する個体があることは明白でした。今回、図らずもその証拠を得た訳です。しっかり証拠写真を押さえ、次なるターゲットを探していたところ、またもや水辺から飛び立った羽化直後のトンボを発見。一瞬、ヨツボシ?と思い、少し離れたヒノキの枝に止まったのを確認、そこで愛用の10m竿を思いっきり伸ばして捕獲、改めてヨツボシトンボのプラエヌビラ型メスであることを確認しました。実は、ヨツボシトンボは南日本ではゴールデン・ウィークを中心に活動する春のトンボで、例年7月中旬には姿を消しています。羽化といえば、遅くても5月一杯で、といったところでしょう。今回見つかった羽化個体は遅れたものなのか、あるいは早過ぎるものなのか、少し考察してみます。画像/ヨツボシトンボ羽化後(メス)一般に、シーズン末期に羽化してくる個体は小形のものが多くなる傾向があります。この観点からすれば、今回発見の個体はむしろ大形で、遅れて羽化したとは考え難いようです。逆に来年に羽化するグループに含まれる個体としても、普通、終齢(羽化直前の)幼虫になるのは10月以降で、かなり早過ぎるように思います。そこで思い出すのが、6月29日発見のマユタテアカネ成熟オス。春から初夏にかけての、十分な水量と温暖な気候が、多くのトンボたちを速やかに成長させたのでしょう。加えて、幼虫で越冬すべきところ、今夏の異常少雨が、乾季とも言える「冬」と勘違いさせ、さらにはぐずつき気味の昨今の天候を「春」と捉えてしまったのではないでしょうか。
いずれにせよ、夏場のヨツボシトンボ羽化は「異常」以外の何者でもなく、温暖化の影響を疑わずにはいられません。
by 杉村光俊  at 10:56 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

アカネ色付く

画像/チョウトンボ(オス)ここ2?3日、夏らしい猛暑が影を潜めています。ほんの少し前までスイレン池で乱舞していたチョウトンボは、やや勢いを失ってきました。林周辺では、翅を休めていた大形ヤンマがめっきり少なくなってきた一方、出番を待つアカネのオスたちが大分色付いてきました。マユタテアカネではほぼ完熟個体が見られ、マイコアカネも腹部の赤みが増してきました。20日、当地方では珍しいマユタテアカネの赤化型メスを見つけました。

画像/マユタテアカネ(オス)画像/マユタテアカネ同色型(メス)
マユタテアカネ(オス)マユタテアカネ同色型(メス)
画像/マイコアカネ半成熟画像/マイコアカネ半成熟(オス)
マイコアカネ半成熟(オス)マイコアカネ半成熟(オス)
画像/ヒメアカネ(オス)画像/オオシオカラ(オス)捕食
ヒメアカネ(オス)オオシオカラ(オス)捕食


 オナガサナエの産卵狙いも続いていて、19日午後も心当たりの水辺を歩いてみましたが、残念ながらオス1頭だけの発見に留まりました。
画像/オナガサナエ(オス)

おまけ コミスジ と ルリタテハ
画像/コミスジ   画像/ルリタテハ


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ギンヤンマ三昧

ここ数日、来客対応や大潮にかかる汽水魚調査などに追われ、トンボ類の見回りに集中できていません。幸い、今夏のトンボ王国はいつもの年よりギンヤンマが多く見られ、何とか欲求不満には陥らずに済んでいます。取り敢えず、スキをみて撮影したギンヤンマほか、目に留まった動植物をお目にかけます。

画像/ギンヤンマ(オス)休止画像/ギンヤンマ(オス)パトロール画像/ギンヤンマ交尾
ギンヤンマ(オス)休止ギンヤンマ(オス)
パトロール
ギンヤンマ交尾
画像/ギンヤンマ(オス)黄昏飛翔画像/ギンヤンマ(オス)とショウジョウトンボ(オス)
ギンヤンマ(オス)黄昏飛翔ギンヤンマ(オス)と
ショウジョウトンボ(オス)
画像/カトリヤンマ(オス)画像/タイワンウチワヤンマ(オス)逆立ち
カトリヤンマ(オス)タイワンウチワヤンマ(オス)
逆立ち


画像/イチモンジセセリ画像/イチモンジセセリ_2
イチモンジセセリイチモンジセセリ
画像/キチョウ
画像/ダイミョウセセリ
キチョウダイミョウセセリ


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オニヤンマ躍動

ここ数日の降雨で、水不足がすっかり解消されたトンボ王国。久々に満水状態となった「あきついお」前のスイjレン池で、タイワンウチワヤンマの♂が夏休みの家族連れを出迎えています。
画像/タイワンウチワヤンマ♂(オス)画像/タイワンウチワヤンマ(オス)アップ
タイワンウチワヤンマ(オス)タイワンウチワヤンマ(オス)

流速を増した池田川では、ハグロトンボの♂たちがあちらこちらで縄張り争いを繰り広げています。
画像/ハグロトンボ♂縄張り争い
ハグロトンボ♂縄張り争い

画像/湿地保護区右谷奥の湿地保護区を潤している小流で、オニヤンマの産卵が見られるようになりました。産卵にやってきた♀は、パトロール中の♂たちを避けるようにして場所選びをしているのですが、それでも運悪く?見つかって産卵活動を中断させられるケースも少なくありません。

画像/オニヤンマ産卵画像/オニヤンマ産卵画像/オニヤンマ♂パトロール
オニヤンマ産卵オニヤンマ産卵オニヤンマ♂パトロール


付近では、ミソハギとヌマトラノオの花が彩りを添えています。林縁では、クリの実が大きくなり、ヒメアカネの♂もかなり色付いてきました。
画像/ミソハギ+ベニシジミ画像/クリ画像/ヌマトラノオ+トックリバチ
ミソハギ+ベニシジミクリヌマトラノオ+トックリバチ


ヒメアカネの半成熟オス
画像/ヒメアカネ半成熟♂
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ベニトンボ再訪

画像/池田川13日も、降ったり照ったりの、忙しいお天気でした。そのため、撮影は専ら車の近くで。第2駐車場横の池田川で、お天気とは逆に、落ち着いて産卵しているハグロトンボを発見、早速モデルになってもらいました。途中、警護♂が連結・交尾したり、近くでコフキトンボの♀がセスジイトトンボ♀を捕食したり、アオモンイトトンボが交尾していたりと、結構楽しませてもらいました。

ハグロトンボ
画像/ハグロトンボ(メス)産卵画像/ハグロトンボ(オス)縄張
ハグロトンボ(メス)産卵ハグロトンボ(オス)縄張
画像/ハグロトンボ交尾画像/ハグロトンボ潜水産卵
ハグロトンボ交尾ハグロトンボ潜水産卵



画像/コフキトンボ(メス)捕食画像/アオモンイトトンボ交尾
コフキトンボ(メス)捕食アオモンイトトンボ交尾


午後からの見回りで、今年2回目となるベニトンボ♂の飛来を確認、これもきっちり撮影させて頂きました。ついでに、岸近くで連結産卵するギンヤンマも押さえておきました。
ベニトンボ
画像/ベニトンボ(♂)画像/ベニトンボ(オス)

ギンヤンマ連結産卵
画像/ギンヤンマ連結産卵

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とんぼ帰り

多目的広場の片隅で、半ば野生化したタカサゴユリが立派な花を咲かせています。その近くでは、水不足が祟りほぼ1ヶ月遅れでサルスベリが咲き始めました。トンボ池ではヒシが純白の小さな花を咲かせています。朝のクマゼミ大合唱も続いています。また時々、あきついお四万十川学遊館のメダカ・ビオトープにナナフシが顔を出してくれています。
画像/タカサゴユリ画像/サルスベリ画像/ヒシ
タカサゴユリサルスベリヒシ
画像/クマゼミ画像/ナナフシ
クマゼミナナフシ


画像/ギンヤンマ(オス)ここ数日、豪雨のような「にわか雨」がトンボ王国を襲っています。林巡りも臨時休業、そればかりか、河川の増水でオナガサナエの産卵狙いも中断させられ、仕方なく晴れ間にギンヤンマのパトロール狙いです。(→)
11日、空模様のはっきりしないトンボ王国を離れ、管理者?のYさんに断りもせず、ナゴヤサナエを求め徳島県某所に出掛けてきました。午前1時出発、途中旧窪川町で豪雨に遭遇しながら同5時30分目的地に到着。途端、頭上に厚い雲が広がり、お目当てのナゴヤサナエはなかなか姿を見せてくれず。待つこと2時間余り、ようやく晴れ間が広がり2?3頭の♂が水面でパトロールを始めたものの、かつてないほど個体数少なく、撮影は困難を極めました。が、運良く産卵にやってきた♀と、休憩のため岸にやってきた♂、計3回のシャッター・チャンスに恵まれました。高騰したガソリン代と高速代が無駄にならず、幸いでした。
画像/ナゴヤサナエ♂(オス)画像/ナゴヤサナエ(メス産卵)
ナゴヤサナエ(オス)ナゴヤサナエ(メス産卵)

その他、ここではベニシジミを捕食するシオカラトンボ♂、休止中のウスバキトンボ♀なども撮影してきました。

画像/シオカラトンボ(オス)捕食画像/ウスバキトンボ(メス)
シオカラトンボ(オス)捕食ウスバキトンボ(メス)

9時半、香川県某所のコバネアオイトトンボ生息地目指し移動。10時過ぎに到着し、心当たりのポイントを回るも、コバネアオイトはおろか同居しているはずのアオイトすら見当たらず。池の水量が少なく、空気も乾燥していたのであるいは、もっと湿り気がある林の奧(お墓です)に逃げ込んでいる、ということならいいのですが、先を案じずにはいられません。
画像/ミヤマアカネ未熟(メス)何もしないで帰るというのもしゃくなので、たまたま居合わせた未熟のミヤマアカネにモデルをお願いしました。(→)
午後4時前、トンボ王国に帰着。取り敢えずトンボ池のチェックに取り掛かったところ、突然目の前でコフキトンボが産卵を始めたので、サンダル履きのまま撮影に望みました。シャッター・チャンスは大抵、唐突に訪れるものなのです。
画像/コフキ産卵

なお、この日はヤンマの黄昏飛翔もパッとしなかったので、林の縁でクロコノマを撮影しました。
画像/クロコノマ

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by 杉村光俊  at 12:43 |  トンボ王国最新情報 |  comment (1)  |   |  page top ↑

夏のトンボ・撮影追い込み

画像/白スイレン7日の降雨で、久しぶりに満水状態となったトンボ王国。スイレンは瑞々しさを、トンボたちは元気を取り戻したようです。

谷奥の湿地保護区ではエゾトンボの♂があちらこちらで縄張り飛翔、山際の水路上をパトロール飛翔する(すぐに翅を休めますが・・・)オニヤンマ♂も個体数が増加してきました。

画像/トンボ保護区エゾトンボ♂パトロール
トンボ保護区エゾトンボ♂パトロール
画像/水路画像/オニヤンマ(オス)パトロール
水路オニヤンマ(オス)
パトロール

満開のヒメコウホネ池では、オオイトトンボやキイトトンボの連結産卵が多く見られました。
画像/ヒメコウホネ池
画像/オオイトトンボ連結産卵画像/キイトトンボ連結産卵
ヒメコウホネ池オオイトトンボ連結産卵キイトトンボ連結産卵


トンボ池に挿してある止まり木は、ウチワヤンマに代わって、少し小振りのタイワンウチワヤンマが陣取るようになっています。ギンヤンマも増えてきました。ただ、湿度が高まったことで日中の林内はほとんど開店休業、マルタンはおろか、ネアカヨシもミルンも姿なく、辛うじてコシボソ♂1頭とカトリヤンマ♂1頭がお付き合い程度、顔出ししてくれました。オマケのウスバカゲロウもここで記念撮影。マユタテアカネとヒメアカネの♂が少し色付き始めたので、マイコアカネは?と思って彼らの避暑地に分け入りましたが、全くそのような気配はありませんでした。
画像/タイワンウチワヤンマ(オス)画像/ギンヤンマ連結産卵画像/カトリヤンマ(オス)
タイワンウチワヤンマ(オス)ギンヤンマ連結産卵カトリヤンマ(オス)
画像/ウスバカゲロウ画像/エゾイナゴ画像/マイコアカネ(未熟)
ウスバカゲロウエゾイナゴマイコアカネ(未熟)

午後4時を回ったところで、オナガサナエの産卵を狙って5kmほど離れた河川に出向きましたが、やっぱり増水で、♂が1?2頭見られただけ。夕方、黄昏飛翔するヤンマの姿もほとんどなく、仕方がないので池際をパトロールするオオヤマトンボ♂に遊んでもらいました。
画像/口鴨川画像/オナガサナエ(オス)画像/オオヤマトンボ(オス)
口鴨川オナガサナエ(オス)オオヤマトンボ(オス)


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半虫半魚

画像/四万十川中流域展示意外と知られていませんが、「あきついお四万十川学遊館」では、トンボのほかにも世界の淡水・汽水魚の飼育展示を行っています。というより、国内産に関していえば、常時200種という、日本一多くの種類を集めています。
これは現在200種近くの魚類が記録されている四万十川水系に支えられているところ大で、この時期は四万十の魚の書き入れ時でもあります。
この季節にしか入手できない種が少なくなく、トンボの合間に魚捕りという日々です。最近の調査ではクロホシマンジュウダイを筆頭に、オニカマス、テングヨウジといった南方種やアカメの幼魚も得られました。
画像/クロホシマンジュウダイ画像/アカメ(幼魚)
クロホシマンジュウダイアカメ(幼魚)

今、あきついおには他の水族館ではまず目にすることのできない汽水魚が目白押しです。加えて、上流?下流といった環境別展示をしているので、夏休みの自由研究にも打って付け。なお、アカメはこれから2年ほど飼育し、全長30?40cmになれば里帰り放流される予定です。

画像/シマイサキ画像/ダイミョウサギ画像/トサカギンポ
シマイサキダイミョウサギトサカギンポ
画像/サザナミフグ
画像/アカオビシマハゼ
画像/ギマ
サザナミフグアカオビシマハゼギマ

※クロホシマンジュウダイとシマイサキは現地での水中映像です。

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by 杉村光俊  at 14:39 |  あきついお・四万十川学遊館情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

赤トンボ・シーズン到来

画像/ミルンヤンマ(メス)8月に入ると、ヤンマなど夏の種類の多くが産卵活動のピークを迎えます。[ミルンヤンマ(メス) →]
今追いかけているのは、オナガサナエ、オニヤンマ、ハネビロエゾトンボなど数多。6日もスキを見つけ心当たりの水辺を探索してきました。夜中に結構な降雨があったため、朝から蒸し暑く、朝一のオナガサナエは産卵どころかオスさえ落ち着きがなく接写は叶いませんでした。続くハネビロエゾは当てにしていた水辺が渇水でオス1頭の通過を見たのみ。ここで早くも、縄張りを見張る数頭のリスアカネのオスを発見、夏の終わりが近づいていることを念押しされた気分となりました。昼下がり、恒例の林探訪は高湿度のせいか目指すマルタンどころか、ネアカヨシにすら出合えない始末。代わりに産卵行動を見せるコシボソヤンマに遭遇するも、あたかも産卵場所を探しているかのようなオニヤンマ♀にも気を取られ、「虻蜂追わず」という結果に。余裕をかましてヤマアカガエルを追いかけたことも失敗でした。

画像/リスアカネ(オス)画像/ヤマアカガエル
リスアカネ(オス)ヤマアカガエル

高湿度なら逆に夕方近くに見られる活動が早い時間帯に行われるに違いないと気を取り直し、どうにかヤブヤンマの産卵とコシボソヤンマ・オスの縄張り飛翔をモノにしてきました。タマムシは、ヤブヤンマの池近くにいたものを暇つぶしで撮りました。
黄昏時、池際のハナショウブの茎で眠り」に就こうとしていたショウジョウトンボ・オスがいたので、これもついでに撮りました。
画像/ヤブヤンマ産卵画像/コシボソヤンマ(オス)パトロール画像/タマムシ
ヤブヤンマ産卵コシボソヤンマ(オス)
パトロール
タマムシ
画像/ショウジョウトンボ(オス)画像/コシアキトンボ(オス)警護飛翔
ショウジョウトンボ(オス)コシアキトンボ(オス)
警護飛翔

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その後の林探訪

画像/トンボ池
画像/オオゴキブリ画像/ナガサキアゲハ(オス)画像/ウラギンシジミ
オオゴキブリナガサキアゲハ(オス)ウラギンシジミ

画像/マユタテアカネ半成熟(オス)昼下がり、チョウトンボやショウジョウトンボが逆立ちしていることを確認の後、林内に分け入る日々が続いています。残念ながら、まだ目指すマルタンヤンマ♂には巡り合えていません。それどころか、2日午前の豪雨で周辺の湿度が上がってしまったせいか、♀にも出合えなくなっています。ここ暫くは林巡りを強いられそうですが、一方でマユタテアカネ♂(→)がかなり赤くなってきており、忍び寄る秋の気配に追い立てられる思いです。
とりあえず、例によってここ2?3日の撮影成果をご覧下さい。なおベニイトトンボの交尾は、林入り前のウォーミング・アップで「あきついお四万十川学遊館」のメダカ・ビオトープで撮影したものです。
画像/オオシオカラトンボ産卵画像/カトリヤンマ(メス)画像/ヤブヤンマ(メス)
オオシオカラトンボ産卵カトリヤンマ(メス)ヤブヤンマ(メス)
画像/エゾトンボ(オス)画像/ミルンヤンマ(オス)画像/オニヤンマ(オス)
エゾトンボ(オス)ミルンヤンマ(オス)オニヤンマ(オス)
画像/オニヤンマ♂
画像/ハネビロエゾトンボ(オス)画像/ベニイトトンボ交尾
オニヤンマ♂ハネビロエゾトンボ(オス)ベニイトトンボ交尾


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林探訪・佳境

画像/ヤブヤンマ(オス)画像/ネアカヨシヤンマ(オス)+ヤブヤンマ(オス)夏らしい暑い日が続くここ数日、種類はともかくとして林内のヤンマ探しでは空振りがありません。特に8月1日、気温こそさほど高くはなりませんでしたが、このところの小雨で空気が乾燥しており、「涼」ならぬ「湿り気」を求めて林入りしたヤンマたちは、より高湿度の地表近くで翅を休めていました。今年、初お目見えとなるカトリヤンマを始め、ミルンヤンマ、コシボソヤンマ、オニヤンマなど次々と遭遇、ネアカヨシヤンマ♂とヤブヤンマ♂が一本の枝に並んで止まる、ちょっと贅沢?な場面も撮影できました。(クリックすると拡大します。)

画像/カトリヤンマ(メス)画像/カトリヤンマ未熟(メス)画像/ミルンヤンマ(オス)
カトリヤンマ(メス)カトリヤンマ未熟(メス)ミルンヤンマ(オス)
画像/コシボソヤンマ(オス)画像/コシボソヤンマ(メス)画像/オニヤンマ(メス)
コシボソヤンマ(オス)コシボソヤンマ(メス)オニヤンマ(メス)
画像/ネアカヨシヤンマ(オス)画像/ヒメアカネ未熟(オス)殺害画像/ヒメアカネ(オス)殺害
ネアカヨシヤンマ(オス)ヒメアカネ未熟(オス)殺害ヒメアカネ(オス)殺害

ついでに、近くにいたオオトモエやルリモンハナバチにもモデルをお願いしています。
画像/オオトモエ画像/ルリモンハナバチ
オオトモエルリモンハナバチ

翌2日はお昼前にまとまった降雨があり、王国内の湿度が上がりました。そのため、このところ谷の奥まった上空で行われていた黄昏飛翔を、谷のやや開けた中央部で見ることができました。なお、その前に谷川でお回りを始めたコシボソヤンマの♂が撮れました。
林探訪もいよいよ佳境に入り、ターゲットは日本一美しいヤンマと言われるマルタンヤンマの♂に絞られてきました。暑く乾燥した日がチャンスです。

画像/ヤンマ摂食群飛画像/パトロール中のコシボソヤンマ(オス)画像/マルタンヤンマ(メス)
ヤンマ摂食群飛パトロール中の
コシボソヤンマ(オス)
マルタンヤンマ(メス)

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催しのご案内

第5回ネーチャーフォト研究会作品発表展示会
内容:自然と生き物大好きメンバー渾身の生物写真64点を、A-3サイズのパネルで紹介。ビーズトンボ額がもらえる人気投票つき。
日時:平成29年4月22日(土)~7月17日(月)。
場所:四万十川学遊館あきついお・多目的ホール。
入場:四万十川学遊館あきついおの入館料が必要。

ピラルクのエサやり
内容:全長2メートルのアマゾン川産ピラルクへの、スリル満点の給餌体験。
場所:四万十川学遊館あきついお・さかな館。
時間:開館日の午後4時~。
対象:入館者先着10名。
参加費:無料。ただし、「四万十川学遊館あきついお」の入館料が必要)。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

日高村トンボ観察図鑑ができました
 この春、高知県日高村(高知市の西方、車で30分ほど)より、同村内でこれまでに記録されている73種類のトンボを紹介した標記ガイドブックが発行されました。本体A-5版160ページで、解説を本会の杉村光俊常務理事が担当したご縁で、本会でも販売させて頂いております。実寸大での生体標本画像と、和風の体色解説が大きな特徴です。
四万十川学遊館あきついお売店にて税込み1,000円で販売中、送料360円で郵送も承ります。日高村からの預かり部数は300弱、ご購入を希望される方はお早めお求め下さい。

『中国・四国のトンボ図鑑』 割引頒布について
トンボと自然を考える会の会員の方を対象に割引頒布を実施させて頂いております。
税込み価格3,675円のところ、あきついお四万十川学遊館・売店コーナーでは税込み価格3,150円でお分けさせて頂きます(ご購入の際には、必ず会員証をご提示下さい)。
また、宅配を希望される方は、税・送料込み3,400円とさせて頂きたく、必要額を本会郵便口座(01630-5-35218)にお振込み下さい。1週間ほどでお届けできます。

「ネーチャーフォト研究会」メンバー募集中
トンボと自然を考える会会員、または四万十川学遊館年間パスポート所有者を対象として、トンボ自然公園内で見られるトンボや花などの撮影案内、作品展示会(年1~2回)、研究会会員の撮影技術向上と親睦を深めることを目的とした勉強会等を行います。
撮影されたい動植物の時期や場所の問い合わせへの対応、撮影時のコツ等を職員がアドバイスさせていただきますので、多くの方々のご参加をお待ちしています。
お問い合わせは、トンボと自然を考える会事務局。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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