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トンボ王国とは

正式名称・四万十市トンボ自然公園。高知県四万十市の自然保護団体・社団法人トンボと自然を考える会が中心となり、1985年より市内田黒池田谷に広がる休耕田を整備した世界初のトンボ保護区。現在の広さは約8.7ヘクタールで現在もナショナル・トラストで用地を拡張中。スイレンやハナショウブなど四季の花咲く大小50余りのトンボ池では、3月下旬から12月にかけて60種以上のトンボが飛び交う。
エリア内にはトンボ1000種を含め、約5000種に上る世界の昆虫標本と、アカメを始めとする120種の四万十川の魚を含め300種5000尾に上る世界の淡水・汽水魚を展示・飼育する「あきついお四万十川学遊館」があり、自然保護区としてだけではなく、観光や学童らの環境学習にも活用されている。
テーマ: 高知(土佐) -  ジャンル: 地域情報
by 杉村光俊  at 12:05 |  トンボ王国最新情報 |   |   |  page top ↑

越冬トンボを求めて

 早くも春の花が咲き始めた、トンボ王国。

239A1943シロバナタンポポ2019・2・10トンボ王国 239A1942サギゴケ2019・2・10トンボ王国 239A1949ツクシ2019・2・10トンボ王国 239A1888紅白ウメ2019・2・8トンボ王国
 シロバナタンポポ    サギゴケ        スギナ(ツクシ)    紅白ウメ

 7日日中は汗ばむほどの陽気となり、越冬イトトンボも陽だまりに出てきていました。

   239A1874ホソミイトトンボ越冬場所2019・2・7トンボ王国本谷奥  239A1869ホソミイトトンボ越冬中♀2019・2・7トンボ王国本谷奥  239A1853ホソミオツネントンボ越冬中♀2019・2・7トンボ王国中央ロウ
    越冬場所       ホソミイトトンボ越冬型♀  ホソミオツネントンボ♀

 スイレン抜き作業も順調に進んでいます。

   239A1570トンボ王国発祥の池2019・2・1トンボ王国  239A1617スイレン抜き2019・2・2トンボ王国発祥の池  239A1618スイレン抜き2019・2・2トンボ王国発祥の池
            トンボ王国発祥の池リフォーム(2月1~2日)

   239A1669トンボ池リフォーム2019・2・3トンボ王国発祥の池&WWFジャパン池  239A1569ドン深池2019・2・1トンボ王国  239A1878スイレン抜き作業完了2019・2・8トンボ王国ドン深池
  WWF・ジャパン池(3日)        深池リフォーム(4~8日)  

 長期間の放置で、すっかり荒れ果てたダム湖のトンボ・ビオトープ。ほんの数年前まで越冬イトトンボも多産していたので、春の気配が感じられた正に立春の4日、「もしや」ということで行ってみました。結果は、期待はずれの「やっぱり」でした。ざっと見渡したところ、ベッコウトンボを放してみたくなるほど繁茂したヒメガマ群落の隙間に、それなりの数のカワムツとニホンヒキガエルが数ペアのみ。いかに冬の最中とはいえ、ビオトープ(生物空間)と呼ぶには余りに貧相。もっとも、水質だけは上々のようですが。

   239A1693蛍湖ビオトープ・トンボ池2019・2・4三原村清水川  239A1707カワムツ2019・2・4三原村清水川蛍湖ビオトープ・トンボ池  239A1695ニホンヒキガエル交尾2019・2・4三原村清水川蛍湖ビオトープ・トンボ池
    ビオトープ・トンボ池   カワムツ          ニホンヒキガエル   

 手付かずの自然が美しい…なんてことは、もはや幻想に過ぎません。そもそも、ドードーやリョコウバト、ニホンオオカミなど多くの生物を絶滅させ、温暖化によって生態系を大きく変貌させてしまった人類、手付かずの自然なんて地球上のどこを探してもあるはずがありません。これからも人類が地球上で繁栄を続けてゆきたいのなら、人の手によって外してしまった生態系の歯車を、人手によって補うほかありません。ただ、そのことを経済活動の中心に据えることができれば、温暖化を始め様々な環境問題が一気に解決できると思いますが。そのためには、本来、四季の移ろい豊かな国に暮らしている日本人がもう一度「花鳥風月を愛でる心」を取り戻し、その文化を世界に広めていくことが早道と思えてならないのですが、間に合うでしょうか…
 なお、ビオトープ近くの日溜りには、まだ越冬イトトンボが見られ、道中の田んぼにはマナヅルの姿もありました。

239A1740ホソミオツネントンボ越冬中♂2019・2・4三原村狼内 239A1712ホソミオツネントンボ越冬中♀2019・2・4三原村江ノ谷 239A1673マナヅル2019・2 239A1678マナヅル2019・2・4四万十市森沢
ホソミオツネントンボ♂  同 ♀                    マナヅル

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by 杉村光俊  at 10:52 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

虫閑期?

 思いがけず長引いた2018年の赤トンボ・シーズン。暖冬を物語るかのように、春の花が早々に開花し始めた半面、とんぼ館中庭ビオートープでは、まだノジギクが咲き残っています。

239A1313キヌヤナギ2019・1・24トンボ王国 239A1307ヤブツバキ2019・1・24トンボ王国 239A1369ノジギク2019・1・26トンボ王国あきついお中庭ビオトープ 239A1270キタキチョウ2019・1・23トンボ王国
 キヌヤナギ      ヤブツバキ  ノジギク         キタキチョウ

お陰で、越冬イトトンボも冬眠する暇がないようです。市内の観察地では、いつ行っても活動中で越冬態勢を探すことができません。そんな中、久しぶりにムラサキツバメの越冬場所に遭遇しました(その気で探していないので…)。

   239A1439ホソミイトトンボ越冬場所2019・1・29四万十市上分催合谷  239A1440ウメ2019・1・29四万十市上分催合谷  239A1436ホソミイトトンボ越冬型越冬中♀2019・1・29四万十市上分催合谷
   四万十市内の里山    見頃を迎えたウメ   ホソミイトトンボ越冬型♀ 

   239A1500ムラサキツバメ♀浴陽2019・1・30トンボ王国本谷奥  239A1491ムラサキツバメ浴陽2019・1・30トンボ王国本谷奥  239A1561ムラサキツバメ集団越冬態勢2019・1・30トンボ王国本谷奥
        日光浴するムラサキツバメ(左♀)      越冬態勢
   
 かつ、記録的少雨ということで、スイレン抜き作業が順調に進められることはいいのですが、トンボ池の水量が気になってきました。全くの自然状態の四万十川トンボ池は完全にリセット状態となり、市内一部の河川では長距離・長期間の瀬切れで大型魚は無論、資源保護のため昨秋から全県で禁漁措置が講じられているテナガエビなど多くの水生動物が干上がっています。もはや、野生生物は採集禁止だけで守れる時代ではないのです。昨晩から未明にかけて、お湿り程度の降雨がありましたが、全く足りません。

   239A1225スイレン抜き2019・1・22トンボ王国  239A1404スイレン抜きボランティア2019・1・27トンボ王国  239A1449ダイサギ2019・1・29トンボ王国
   スイレン抜き    好天に恵まれたボランティア作業日  ダイサギ

   239A1444渇水2019・1・29トンボ王国館裏アサザ池  239A1289渇水2019・1・24四万十市中村四万十町四万十川トンボ池  239A1275渇水2019・1・24四万十市内川内川川
    トンボ王国アサザ池   四万十川トンボ池     市内 内川川


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by 杉村光俊  at 15:41 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

記録更新ならず

 2018年のトンボ・シ-ズンが閉幕したようです。1997年にトンボ王国で記録されていた、1月16日のご長寿2位の記録をあっさり塗り替え、19日まで元気な姿を見せていたヒメアカネ1♂。

   239A1163ヒメアカネ生息地2019・1・18トンボ王国隣地廃棄田  239A1120ヒメアカネ♂2019・1・17トンボ王国隣地廃棄田  239A1162ヒメアカネ♂2019・1・18トンボ王国隣地廃棄田ロウ
 ご長寿ヒメアカネ観察場所  ヒメアカネ♂(17日)   同 (18日)

 1991年に記録されていた1月20日という、ヒメアカネのご長寿全国レコード更新も期待していましたが、タイ記録となる20日は雨のち晴れという天気で休場を余儀なくされました。
そして記録更新がかかる翌21日の天気は快晴、トンボ池の随所でメダカの群れが観察されるほどの暖かさでしたが、正午を中心におよそ1時間30分の捜索にも拘わらず、ついにその姿を見出すことはできませんでした。さらに、本日22日も暖かな晴天でしたが、1時間余りの捜索はやはり徒労に終わりました。思えば最後の観察となった19日正午前、前日までの落ち着いた行動からは想像できないくらい気忙しげで、老個体とは思えないほどのスピードでいきなり東方向にダッシュ飛行したかと思えば、突然急上昇して南方向に大きく旋回、さらに西方向に向きを変え急降下、元の場所から50mほど離れた湿地に舞い降りたようにも見えましたが、結局それっきりとなってしまいました。もう2週間以上も出合えていなかっただろう♀を求め、最後の力を振り絞って新天地を目指したのかもしれません。あるいはセキレイなどの野鳥に襲われてしまったのでしょうか。なお、17日まで姿を見せていた若いツマグロヒョウモンの♂も消息不明となりました。

239A1086ツマグロヒョウモン♂2019・1・17トンボ王国隣地廃棄田 239A1185ツチイナゴ2019・1・19トンボ王国右手湿地保護区 239A1217ムラサキシジミ2019・1・21トンボ王国 239A1221ミナミメダカ&モツゴ群れ2019・1・21トンボ王国
ツマグロヒョウモン♂(17)ツチイナゴ(19)ムラサキシジミ(21)ミナミメダカ(21)

 防獣柵設置によって湿地保護区の補修作業が軽減したため、スイレン池の整備作業が順調に進んでいます。22日からは6つ目のスイレン池リフォームに取り掛かっています。ただし、疲労はどんどん蓄積していますが。

   239A1199スイレン抜き2019・1・20トンボ王国  239A1215スイレン抜き2019・1・21トンボ王国  239A1228トンボ池2019・1・22
    20日の作業風景     21日の作業風景    22日の状況
  
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by 杉村光俊  at 17:02 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

ヒメアカネ頑張る

 恵みの雨が降り、寒さも緩んだ13日、トンボ王国ではヒメアカネの♂2頭がまだ頑張っていました。翌14日は風がやや強めながらも、1♂が水辺を元気に飛び回っていました。ただ、ここまでだと当地方におけるヒメアカネのご長寿記録としては、まだ4番目です。1991年に記録された1月20日を筆頭に、1997年の1月16日、2003年の1月15日を越えられるかどうか、ささやかな期待を抱きつつ2018年のトンボ・シーズンは続きます。なお、13日には越冬中のホソミオツネントンボ1♀も確認できました。これは、2019年のトンボ記録種第1号です。

   239A0985ヒメアカネ♂2019・1・13トンボ王国  239A1008ヒメアカネ♂2019・1・14トンボ王国   239A0960ホソミオツネントンボ♀半成熟2019・1・13トンボ王国
   13日のニメアカネ♂   14日のヒメアカネ♂   ホソミオツネントンボ♀

 湿地保護区では、ニホンヒキガエルとニホンアカガエルの産卵も行われていました。

   239A0956ニホンヒキガエル孵化2019・1・13トンボ王国白ヶ谷  239A0899ニホンアカガエル卵塊2019・1・9トンボ王国右手湿地保護区  239A1000ムラサキツバメ♂2019・1・14トンボ王国本谷奥
孵化が始まったニホンヒキガエル ニホンアカガエルの卵塊 ムラサキツバメ♂
    
 1990年から「とんぼ館中庭ビオトープ」で生長を続けていた4本のケヤキ。冬期の落ち葉量もさることながら、庭や街路の植木は高さの割に根が浅く、地震や台風などで倒れてしまい、建物に被害を与えてしまう危険が高いのだそうです。そこで、「泣いて馬謖を切る」の心境?で、その心得がある須崎市の会員さんにお願いし、バッサリやっていただきました。ただし、根は残しているので、やがて芽吹くであろう「ひこばえ」を形よく育てたいと思います。

   239A0942中庭ビオトープ・ケヤキ伐採2019・1・13トンボ王国あきついお  239A0947中庭ビオトープ・ケヤキ伐採2019・1・13トンボ王国あきついお  239A0955中庭ビオトープ・ケヤキ伐採2019・1・13トンボ王国あきついお
    伐採前           伐採中           伐採後

 整備作業は、館裏アサザ池のアオゴウソ抜きも終え、2個目のスイレン池の抜根作業を終わりかけているところです。

   239A0890館裏アサザ池リフォーム2019・1・9トンボ王国  239A0922館裏アサザ池リフォーム2019・1・9トンボ王国  239A0934スイレン抜き2019・1・11トンボ王国サジタリア池
   館裏アサザ池作業前    同 作業後        スイレン抜根作業

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by 杉村光俊  at 11:23 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのご案内

ピラルクのエサやり
内容:全長2メートルのアマゾン川産ピラルクへの、スリル満点の給餌体験。
場所:四万十川学遊館あきついお・さかな館。
時間:開館日の午後4時~。
対象:入館者先着10名。
参加費:無料。ただし、「四万十川学遊館あきついお」の入館料が必要)。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

『中国・四国のトンボ図鑑』 割引頒布について
トンボと自然を考える会の会員の方を対象に割引頒布を実施させて頂いております。
税込み価格3,675円のところ、あきついお四万十川学遊館・売店コーナーでは税込み価格3,150円でお分けさせて頂きます(ご購入の際には、必ず会員証をご提示下さい)。
また、宅配を希望される方は、税・送料込み3,400円とさせて頂きたく、必要額を本会郵便口座(01630-5-35218)にお振込み下さい。1週間ほどでお届けできます。

「ネーチャーフォト研究会」メンバー募集中
トンボと自然を考える会会員、または四万十川学遊館年間パスポート所有者を対象として、トンボ自然公園内で見られるトンボや花などの撮影案内、作品展示会(年1~2回)、研究会会員の撮影技術向上と親睦を深めることを目的とした勉強会等を行います。
撮影されたい動植物の時期や場所の問い合わせへの対応、撮影時のコツ等を職員がアドバイスさせていただきますので、多くの方々のご参加をお待ちしています。
お問い合わせは、トンボと自然を考える会事務局。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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