トンボ王国とは

正式名称・四万十市トンボ自然公園。高知県四万十市の自然保護団体・社団法人トンボと自然を考える会が中心となり、1985年より市内田黒池田谷に広がる休耕田を整備した世界初のトンボ保護区。現在の広さは約8.7ヘクタールで現在もナショナル・トラストで用地を拡張中。スイレンやハナショウブなど四季の花咲く大小50余りのトンボ池では、3月下旬から12月にかけて60種以上のトンボが飛び交う。
エリア内にはトンボ1000種を含め、約5000種に上る世界の昆虫標本と、アカメを始めとする120種の四万十川の魚を含め300種5000尾に上る世界の淡水・汽水魚を展示・飼育する「あきついお四万十川学遊館」があり、自然保護区としてだけではなく、観光や学童らの環境学習にも活用されている。
テーマ: 高知(土佐) -  ジャンル: 地域情報
by 杉村光俊  at 12:05 |  トンボ王国最新情報 |   |   |  page top ↑

ヒメアカネ10日越え

 穏やかな天候に恵まれ、年越しに成功したトンボ王国のヒメアカネ。
降雨となった7日以降、いつもの場所に姿を見せなくなり、そろそろシーズン閉幕宣言を、と考えていた11日午後、谷中央の水田周辺でオス2頭が元気に飛び回っていることを確認、2016年の閉幕宣言はもう少し先になりそうです。ちなみに、当地でのヒメアカネご長寿記録は、1991年に記録された1月20日です。

_Q4A0873ヒメアカネ♂確認地2017・1・11トンボ王国 _Q4A0869ヒメアカネ♂2017・1・11トンボ王国 _Q4A0863ヒメアカネ♂2017・1・11トンボ王国 _Q4A0712ツマグロキチョウ2017・1・9トンボ王国
 谷中央部付近    ヒメアカネ♂(11日・同一個体) オマケのツマグロキチョウ

 年末から取り掛かっていた、多目的広場西隣のトンボ池リフォームが9日、やっと終了しました。人手不足で2年間手付かずだったため、スイレンのみならずヒメガマとマコモもしっかり根付いており、予想以上に手こずりました。スイレン抜きを主体として、春までに要整備のトンボ池がまだ10個以上も控えている中、あちこちで春の花が咲き、ニホンヒキガエルの孵化が始まるなど、何か、追い立てられているようです。

_Q4A0881スイレン池リフォーム終了2017・1・11トンボ王国 _Q4A0739ニホンヒキガエル孵化2017・1・10トンボ王国白ヶ谷 _Q4A0883シロバナタンポポ2017・1・11トンボ王国 _Q4A0877ホトケノザ2017・1・11トンボ王国
リフォーム後のトンボ池 ニホンヒキガエル孵化 シロバナタンポポ ホトケノザ

 もう一つ気にかかる、宿毛市のアオタテハモドキのご長寿記録。オオイヌノフグリが満開となって、もう春が来てしまったかのような果樹園の片隅で、5日にオス1頭、10日にもメス2頭が元気に飛び回っていました。複数のチョウ専門家のご意見では、高知県での越冬はまず考えられないとのこと。そういえば、10日にも非成虫越冬のベニシジミが2頭見られましたし、まだ本格的な冬が来ていないから生き残っているだけのことなのでしょう。ただ、スミレやホトケノザがそこそこ咲き揃った土手横をサッと通り過ぎたのは、早生まれのルリシジミだったような気もして、ひょっとしたら「番狂わせ」の可能性も…

_Q4A0728オオイヌノフグリ2017・1・10宿毛市 _Q4A0597アオタテハモドキ♂(左)2017・1・5宿毛市 _Q4A0591アオタテハモドキ♂(左)2017・1・5宿毛市 _Q4A0718アオタテハモドキ青色♀吸蜜&オオイヌモフグリ2017・1・10
 オオイヌノフグリ     アオタテハモドキ♂(5日)  同 青色♀吸蜜(10日)

 ちっとも寒くならないので、市内のホソミイトトンボも冬篭りする必要がないようです。

_Q4A0501ホソミイトトンボ越冬型越冬地2017・1・3四万十市上分催合谷 _Q4A0494ホソミイトトンボ越冬型♂♀越冬中2017・1・3四万十市上分催合谷 _Q4A0497ホソミイトトンボ越冬型♂越冬中2017・1・3四万十市上分催合谷 _Q4A0491ホソミイトトンボ越冬型♀越冬中2017・1・3四万十市上分催合谷
 集会所横の林縁   ホソミイトトンボ越冬型♂・♀ 同 ♂   同 ♀

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by 杉村光俊  at 16:31 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

めでたく年越し

 年末年始、穏やかな天候に恵まれた四万十地方。トンボ王国のヒメアカネ♂数頭は無事、新年を迎えることができました。元日と2日も4♂が健在です。日向の気温は両日とも17℃に達し、元日午後には越冬中のクビキリギスやツマグロキチョウなども日溜りに顔を出していました。ただ、大晦日まで元気に飛び回っていた、キトンボの姿が新年になって確認できておらず、その安否が気遣われます。なお、アキアカネとマユタテアカネは年越しに失敗した模様です。

_Q4A0388ヒメアカネ生息地2017・1・1トンボ王国 _Q4A0477ヒメアカネ♂2017・1・2トンボ王国 _Q4A0293キトンボ♂2016・12・31トンボ王国 _Q4A0308キトンボ♂2016・12・31トンボ王国
年越しアカネ観察地  ヒメアカネ♂(2日) 消息不明のキトンボ♂(昨年大晦日)

_Q4A0239ムラサキシジミ2016・12・30トンボ王国 _Q4A0436ツマグロキチョウ2017・1・1トンボ王国 _Q4A0404クビキリギス2017・1・1トンボ王国 _Q4A0402フジツツジ2017・1・1トンボ王国
 ムラサキシジミ     ツマグロキチョウ    クビキリギス     フジツツジ

 一方、大方の予想に反し?宿毛市のアオタテハモドキも新年を迎えました。それも元旦3♂2♀、2日3♂1♀という、場所と時期的に考えて異例の多さではないでしょうか。このまま、暖冬が続けば越冬も期待できそうですが、ここではまだツマグロヒョウモンやベニシジミなど、非成虫越冬性のチョウも生き残っているので、まだ本格的な冬が訪れていないだけのことかもしれません。

_Q4A0466アオタテハモドキ♂2017・1・2宿毛市 _Q4A0453アオタテハモドキ♂2017・1・2宿毛市 _Q4A0338アオタテハモドキ青色♀吸蜜&オオイヌノフグリ2017・1・1宿毛市 _Q4A0365アオタテハモドキ青色♀2017・1・1宿毛市
   アオタテハモドキ♂     同 ♀吸蜜(オオイヌノフグリ&ヤマラッキョウ) 

 保護区整備は、年末より多目的広場西隣の白スイレン池のリフォームに取り掛かっています。が、イノシシの悪さで土手の補修を余儀なくされる、湿地保護区の見回りにも手を取られており、進捗状況は今ひとつです。

   _Q4A0323スイレン池リフォーム2016・12・31トンボ王国  _Q4A0398イノシシ荒らし2017・1・1トンボ王国  _Q4A0442イノシシ荒らし修繕2017・1・1トンボ王国
    スイレン抜き          イノシシ荒らし修繕前&修繕後

 「四万十川学遊館あきついお」に、四万十川の記録魚を紹介する大形パネルがお目見えしました。

   _Q4A0330魚パネル2016・12・31アあきついお  _Q4A0331魚パネル2016・12・31アあきついお  _Q4A0332魚パネル2016・12・31アあきついお
   メダカすくい会場  四万十川の魚図鑑パネル記録種&飼育中リスト・パネル

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by 杉村光俊  at 17:22 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

年越しへ

 「年越し赤トンボ」まで、今日を入れて後4日。気になる現況は、アキアカネ♂とマユタテアカネ♂の生存確認が23日まで、同じくキトンボ♂が25日まで、生憎の空模様で観察不能だった26日と27日を挟んで、28日は最高気温10℃前後という肌寒さ?ながら、ヒメアカネ♂が5~6頭見られました。この状況と、今後の天気予報を考慮すれば多分、年越しアカネの確認は難しくなさそうです。ただ逆に、これまでの恵まれた天候のせいで、ご長寿記録の更新は難しいかもしれません。

_Q4A0143ヒメアカネ♂2016・12・28トンボ王国 _Q4A0128ヒメアカネ♂2016・12・28トンボ王国 _Q4A9992キトンボ♂2016・12・24トンボ王国 _Q4A0003キトンボ♂2016・12・24トンボ王国
          ヒメアカネ♂              キトンボ♂

_Q4A9925マユタテアカネ♂2016・12・23トンボ王国 _Q4A9927アキアカネ♂2016・12・23トンボ王国 _Q4A0111渋柿落下2016・12・28トンボ王国右湿地保護区 _Q4A0110渋柿落下2016・12・28トンボ王国右湿地保護区
 マユタテアカネ♂    アキアカネ♂      落下した、湿地保護区のシブ柿

 ご長寿といえば、宿毛市のアオタテハモドキ2♂1♀が25日も健在でした。一帯は土佐ブンタンの果樹園が広がっており、蝋細工のような常緑の葉が陽光を反射させるためか、オオイヌノフグリやスミレといった春の花が咲きまくり、同じ25日にウスバキトンボも見られるなど、他地域に比べると随分暖かく感じられます。ひょっとしたら、こちらも年越しが確認できるかもしれません。

   _Q4A0060アオタテハモドキ生息地2016・12・25宿毛市  _Q4A0049アオタテハモドキ♂2016・12・25宿毛市  _Q4A0059アオタテハモドキ青色♀2016・12・25宿毛市
    ブンタン畑        アオタテハモドキ♂    同 青色♀

 整備作業は、館裏のアサザ池リフォームがほぼ完了、年内に次のスイレン池リフォームに移れそうです。

   _Q4A9812館裏アサザ池2016・12・18トンボ王国  _Q4A0069アサザ池リフォーム2016・12・25トンボ王国  _Q4A0118アサザ池リフォームほぼ完了2016・12・28トンボ王国
    作業前(18日)      作業途中(25日)    ほぼ完了(28日)

 それではこれから、昨日の調査で消息が確認できなかったキトンボ等の捜索に出向きます。

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by 杉村光俊  at 10:35 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

気になるご長寿記録

 今年も残すところ、10日となりました。そろそろ、気にかかる赤トンボたちのご長寿記録。毎年、冬至、クリスマス、年越しと節目節目の日に観察を続けていますが、今年は20日も冬至の21日もぐずついた空模様で、トンボたちが起きてきません。記録にチャレンジできるのは、すでにアキ、マユタテ、ヒメ、キの寒さに強い4種に絞られてきている感じですが、19日にはこれら全種の生存が確認できていることと、当面は強い寒波の南下もなさそうなので、冬至越えは確実と思います。

   _Q4A9699アキアカネ♂2016・12・13トンボ王国  _Q4A9747マユタテアカネ♂2016・12・16トンボ王国  _Q4A9675ヒメアカネ♂2016・12・13トンボ王国
    アキアカネ♂       マユタテアカネ♂      ヒメアカネ♂

_Q4A9771キトンボ♂&ヒメアカネ2016・12・17トンボ王国 _Q4A9786キトンボ♂2016・12・17トンボ王国 _Q4A9689ダイサギ2016・12・13トンボ王国 _Q4A9745キタキチョウ吸蜜ツワブキ2016・12・16トンボ王国
キトンボ♂&ヒメアカネ♂ キトンボ♂      ダイサギ キタキチョウ&ツワブキ

 一方、冬期恒例のトンボ王国整備作業ですが、すでに右手湿地保護区のリフォームを終え、いよいよスイレン抜きに突入しました。その皮切りは、心ならずも昨年度手つかずに終わった館裏のアサザ池。ここはスイレンとカサスゲが除去大正です。2~3日で完了といきたいところですが…

   _Q4A9849右手湿地保護区2016・12・19トンボ王国  _Q4A9847右手湿地保護区2016・12・19トンボ王国  _Q4A9812館裏アサザ池2016・12・18トンボ王国
            右手湿地保護区            アサザ池

 もう一つ、気にかかるのが宿毛市のアオタテハモドキ。ポカポカ陽気となった19日には1オス1メスの生存が確認できましたが、このところ朝晩の冷え込みが厳しくなってきているので、年越しは難しいかもしれません。もう少し観察を続けたいと思います。

_Q4A9863アオタテハモドキ♂2016・12・19宿毛市 _Q4A9870アオタテハモドキ中間色♀2016・12・19宿毛市 _Q4A9836アオタテハモドキ青色♀吸蜜2016・12・18宿毛市 _Q4A9755スミレ2016・12・16宿毛市
 アオタテハモドキ♂   同 青色♀     同青色♀吸蜜(ヤクシソウ) スミレ

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by 杉村光俊  at 15:29 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのご案内

ピラルクのエサやり
内容:全長2メートルのアマゾン川産ピラルクへの、スリル満点の給餌体験。
場所:四万十川学遊館あきついお・さかな館。
時間:開館日の午後4時~。
対象:入館者先着10名。
参加費:無料。ただし、「四万十川学遊館あきついお」の入館料が必要)。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

『中国・四国のトンボ図鑑』 割引頒布について
トンボと自然を考える会の会員の方を対象に割引頒布を実施させて頂いております。
税込み価格3,675円のところ、あきついお四万十川学遊館・売店コーナーでは税込み価格3,150円でお分けさせて頂きます(ご購入の際には、必ず会員証をご提示下さい)。
また、宅配を希望される方は、税・送料込み3,400円とさせて頂きたく、必要額を本会郵便口座(01630-5-35218)にお振込み下さい。1週間ほどでお届けできます。

「ネーチャーフォト研究会」メンバー募集中
トンボと自然を考える会会員、または四万十川学遊館年間パスポート所有者を対象として、トンボ自然公園内で見られるトンボや花などの撮影案内、作品展示会(年1~2回)、研究会会員の撮影技術向上と親睦を深めることを目的とした勉強会等を行います。
撮影されたい動植物の時期や場所の問い合わせへの対応、撮影時のコツ等を職員がアドバイスさせていただきますので、多くの方々のご参加をお待ちしています。
お問い合わせは、トンボと自然を考える会事務局。

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プロフィール

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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