トンボ王国とは

正式名称・四万十市トンボ自然公園。高知県四万十市の自然保護団体・社団法人トンボと自然を考える会が中心となり、1985年より市内田黒池田谷に広がる休耕田を整備した世界初のトンボ保護区。広さは約5.7ヘクタールで現在もナショナル・トラストで用地を拡張中。スイレンやハナショウブなど四季の花咲く大小50余りのトンボ池では、3月下旬から12月にかけて60種以上のトンボが飛び交う。
エリア内にはトンボ1000種を含め、約5000種に上る世界の昆虫標本と、アカメを始めとする120種の四万十川の魚を含め300種5000尾に上る世界の淡水・汽水魚を展示・飼育する「あきついお四万十川学遊館」があり、自然保護区としてだけではなく、観光や学童らの環境学習にも活用されている。
テーマ: 高知(土佐) -  ジャンル: 地域情報
by 杉村光俊  at 12:05 |  トンボ王国最新情報 |   |   |  page top ↑

春の息吹

 待ち遠しい、春探しをしてみました。
トンボ王国では、いつの間にかヤブツバキが満開状態になっていました。キツネノボタンやサギゴケなども、ポツポツと咲き続けているほか、成虫越冬の昆虫たちも、時々姿を見せてくれています。

_MG_9623ヤブツバキ2012・1・.gif _MG_9629ヤブツバキ2012・1・.gif _MG_9599オオジシバリ2012・1.gif _MG_9638キツネノボタン2012.gif
          ヤブツバキ          オオジシバリ  キツネノボタン

_MG_9631サギゴケ2012・1・23.gif _MG_9605タネツケバナ2012・1.gif _MG_9659フジツツジ2012・1・ _MG_9618キヌヤナギ2012・1・.gif 
 サギゴケ       タネツケバナ   フジツツジ       キヌヤナギ

_MG_9615オオミノガ2012・1・.gif _MG_9558キチョウ2012・1・22.gif _MG_9611ナナホシテントウ201.gif _MG_9647ツチイナゴ2012・1・.gif
オオミノガ   キチョウ        ナナホシテントウ    ツチイナゴ 

ここに来て、山中のエサが少なくなったのか、イノシシがスイレン池の土手を掘り返し始めました。被害が少ないうちにということで、急遽その補修と柵作りにかかっています。

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    冬枯れのトンボ王国        イノシシが掘り返した土手
   
 ヨウジウオ類のエサ採りで佐田の四万十川にでかけたところ、菜の花(セイヨウアブラナ)やオオイヌノフグリ、オランダミミナグサなども咲き始めており、トンボ王国よりも春めいてきているようでした。お天気が良かったので、再度ベニトンボ池の中をのぞいてみました。深みに潜んでいるコイやギンブナの姿を、前回よりはっきり捉えることができました。

_MG_9670セイヨウアブラナ201.gif _MG_9682オオイヌノフグリ201.gif _MG_9681オランダミミナグサ2.gif _MG_9710コイほか2012・1・23.gif
 佐田の沈下橋     オオイヌノフグリ  オランダミミナグサ  コイとギンブナ 

 ホームページの改定作業も継続中です。今年に入ってから「トンボ王国カレンダー」と、「さかな館の見どころ」を追加しています。さらに「こだわりのトンボさがし」というコーナーも新設することとし、その第1回はムカシトンボにしました。その準備でムカシトンボ幼虫の捕食シーンを撮影してみました。近日中に全編公開の運びとなります。

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  獲物を狙うムカシトンボ幼虫   捕捉の瞬間      捕食中
   
 26日朝のトンボ王国はうっすら雪化粧、この寒波が過ぎれば春の訪れがスピードアップしそうです。 

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by 杉村光俊  at 13:26 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

春さがし始まる

 案の定、12日を最後に赤トンボの姿が失せてしまいました。
というわけで、これからは2012年のシーズン開幕に向け準備を進めていかなければなりません。
トンボ王国の整備作業は、ヤゴ展に参加してもらったキイロサナエやコシボソヤンマたちの帰還に当たり、快適環境で過ごしてもらおうと、急遽、池田川の大掃除を行いました。

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    掃除前の池田川              掃除中の風景

 昨年末からの作業で水面が広がった2ヶ所の湿地保護区では、ニホンアカガエルとヤマアカガエルの産卵が始まっています。

_MG_9382ニホンアカガエル卵.gif _MG_9398ヤマアカガエル交尾2.gif _MG_9379ダイサギ2012・1・17.gif _MG_9171ヤクシソウ2012・1・.gif
ニホンアカガエル卵塊   ヤマアカガエル     いつものダイサギ  ヤクシソウ

 シコクトゲオトンボ生息地ではサツマイナモリの純白の花が目立ち始めていて、春の足音が聞こえ始めた…と思っていたら、佐田の四万十川ではヨメナの花が咲き残っていたりして、?な気分になりました。このところの少雨で水量の減ったベニトンボ池の中をのぞいてみたところ、深みではコイとフナが、浅瀬にはヤリタナゴが群れていました。

  _MG_9399サツマイナモリ2012.gif  _MG_9401サツマイナモリ2012.gif   _MG_9407ヤリタナゴほか生息.gif  _MG_9269ヨメナ2012・1・15四.gif
   四万十市 森沢  サツマイナモリ    佐田 四万十川     ヨメナ

   _MG_9434コイほか2012・1・20.gif  _MG_9443ヤリタナゴ2012・1・.gif  _MG_9448ヤリタナゴ2012・1・.gif
    コイほか                    ヤリタナゴ


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by 杉村光俊  at 11:12 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

シーズン終了?

4強のうち、アキアカネを除く3種が10日越えを果たしたものの、キトンボ♂2頭が11日、ヒメアカネ♂1頭とマユタテアカネ♂2頭が12日を最後に消息不明となっています。やはり、夜間の冷え込みがご老体に響いたのではないかと案じられるところですが、明日からが曇り空が続きそうな予報なので、このまま2011年のトンボ・シーズン閉幕の公算大です。

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              キトンボ♂(左右とも同個体・11日撮影)

一方、湿地保護区の整備作業は、今シーズンなぜかイノシシの妨害もなく、順調に進んでいます。この調子でいけば、2月からはまた続きのスイレン抜き作業に戻れそうです。
カラカラ天気が続き、行きつけ河川の渇水がさらに進行、大形の魚はいよいよ行き場を失ってきた感じです。
by 杉村光俊  at 17:59 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

4強、穏やかな余生

 4日こそ、小雪舞う寒波に見舞われたものの、9日までは比較的穏やかな晴天が続いています。そんな中、何れも数頭レベルながら、トンボ王国ではアキアカネ(Sympetrum frequens)、マユタテアカネ(Sympetrum eroticum eroticum)、ヒメアカネ(Sympetrum parvulum)、キトンボ(Sympetrum croceolum)の♂が穏やかな余生を過ごしています。ただ、連日の飛翔で翅の破損も目立つようになっており、逆にご長寿記録の更新は難しくなってきているようです。とりあえず、次の関門は10日越えです。

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     トンボ池          アキアカネ♂       マユタテアカネ♂

   _MG_8856ヒメアカネ♂2012・1.gif  _MG_8845キトンボ♂2012・1・.gif  _MG_8843キトンボ♂2012・1・.gif    
    ヒメアカネ♂                 キトンボ♂ (すべて9日撮影)

 ちなみに、コバネイナゴも8日までの生存が確認され、こちらは当地でのご長寿記録更新のようです。春の花は、寒波のスキを狙ってポツポツと開花しています。水鳥たちは、相変わらず小魚をついばんでいます。

   _MG_8576コバネイナゴ♂2012.gif  _MG_8427モンアワフキ2012・1.gif  _MG_8326フジツツジ2012・1・.gif
    コバネイナゴ        モンアワフキ       フジツツジ

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    キヌヤナギ         ダイサギとアオサギ    ダイサギ 
   
 作業は湿地保護区の補修が続いていますが、周辺の木々成長に伴う谷川の水量減少を受け、保護区全体に年中水を張り続けることが不可能となってきたため、各土手の下側に水路状の深みを作ることにしました。渇水時でも保護区が完全に干上がらないようにとの狙いです。スイレン抜き以上に、キツい作業かもしれません。ですが、これからの生物保護は「採らなければ、減らない」ではなく、「一種の作物を栽培する」という発想の転換が必要だと思います。そうなれば、環境保全=生態系保全が新たな雇用の場としても成長していくに違いありません。それにはまず、花鳥風月を愛でる日本文化の再構築が求められますが。

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                草刈後              水路作り
  
 最近の少雨で、またいつもの河川が干上がってきました。毎年のことで、魚たちも大変です。

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    四万十市内川       オイカワほか       ミナミテナガエビ


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by 杉村光俊  at 16:16 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/
『中国・四国のトンボ図鑑』 割引頒布について
トンボと自然を考える会の会員の方を対象に割引頒布を実施させて頂けることになりました。
税込み価格3,675円のところ、あきついお四万十川学遊館・売店コーナーでは税込み価格3,150円でお分けさせて頂きます(ご購入の際には、必ず会員証をご提示下さい)。
また、宅配を希望される方は、税・送料込み3,400円とさせて頂きたく、必要額を本会郵便口座(01630-5-35218)にお振込み下さい。1週間ほどでお届けできます。
催しのお知らせ
 来る平成23年3月5日より、高知全県下を舞台に歴史、食、花をテーマとする【龍馬ふるさと博】が開催されます。
このうち、花をテーマとする「花絵巻」三大会場の一つとして本トンボ自然公園が選ばれました。
これを受け、「トンボと自然を考える会」ではこれから1年間【花】をテーマとする色々な催しを計画しています。
○トンボ王国花ガイド
内容:2011年3月5日より毎日、午前10:00と午後3:00の2回、トンボと自然を考える会スタッフが「花」を中心に、トンボ保護区内をご案内します(休館日および荒天の日を除く)。
○マダガスカルの自然と暮らし写真展
内容:今夏、マダカスカル島で撮影された動植物や風景写真64点をA-3パネルで紹介。撮影者:菊池 均(四万十市在住)
期間:2011年12月20日〜2012年2月29日。 場所:四万十川学遊館あきついお・多目的ホール。 入場:無料(ただし、「四万十川学遊館あきついお」入館料が必要)。
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プロフィール

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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