トンボ王国とは

正式名称・四万十市トンボ自然公園。高知県四万十市の自然保護団体・社団法人トンボと自然を考える会が中心となり、1985年より市内田黒池田谷に広がる休耕田を整備した世界初のトンボ保護区。現在の広さは約8.7ヘクタールで現在もナショナル・トラストで用地を拡張中。スイレンやハナショウブなど四季の花咲く大小50余りのトンボ池では、3月下旬から12月にかけて60種以上のトンボが飛び交う。
エリア内にはトンボ1000種を含め、約5000種に上る世界の昆虫標本と、アカメを始めとする120種の四万十川の魚を含め300種5000尾に上る世界の淡水・汽水魚を展示・飼育する「あきついお四万十川学遊館」があり、自然保護区としてだけではなく、観光や学童らの環境学習にも活用されている。
テーマ: 高知(土佐) -  ジャンル: 地域情報
by 杉村光俊  at 12:05 |  トンボ王国最新情報 |   |   |  page top ↑

いつの間にか初夏

 どこの水辺も春のトンボが不調です。どうやら、今冬の異常渇水が響いているようで、当トンボ王国でもヨツボシトンボがいつになく数少なく、ギンヤンマの初見もまだです。

239A9871ヨツボシトンボほぼプラエヌビラ♂2017・5・14トンボ王国 239A9853ヨツボシトンボほぼプラエヌビラ♂2017・5・14トンボ王国 239A8411コフキトンボ未熟♀&ヒメコウホネ2017・5・5トンボ王国 239A9157トラフトンボ♂2017・5・10トンボ王国
   ヨツボシトンボ(ややプラエヌビラ)♂  コフキトンボ♀  トラフトンボ♂

239A8356キイロサナエ♀羽化2017・5・5トンボ王国 239A8386キイロサナエ♀羽化2017・5・5トンボ王国 239A8856ヤマサナエ未熟♂2017・5・8トンボ王国白ヶ谷 239A9899コアオハナムグリ&コガクウツギ2017・5・14トンボ王国
        キイロサナエ♀羽化         ヤマサナエ未熟♂ コガクウツギ

239A9850イチモンジセセリ&カキツバタ2017・5・14トンボ王国 239A8872シオヤトンボ交尾&カキツバタ2017・5・8トンボ王国 239A8908モノサシトンボ2017・5・8トンボ王国 239A9143ニホンミツバチ&エゴノキ2017・5・10トンボ王国
カキツバタ  シオヤトンボ交尾   モノサシトンボ♂    エゴノキ

 ただ、モートンイトトンボとオオイトトンボの発生はまずまずなのが救いです。サラサヤンマ♂のパトロールも始まりましたが、こちらは安泰のようです。

239A9445モートンイトトンボ産卵2017・5・11トンボ王国白ヶ谷 239A9411オオイトトンボ交尾2017・5・11トンボ王国白ヶ谷 239A9840オオイトトンボ連結潜水産卵2017・5・14トンボ王国 239A9930サラサヤンマ♂2017・5・14トンボ王国
モートンイトトンボ産卵 オオイトトンボ交尾&潜水産卵   サラサヤンマ♂

 恒例で、流域の水辺も回っていますが、河川はどこも河床の変動が大きく、特に四万十川・佐田沈下橋左岸のヒメサナエ羽化は激減です。近くのアオサナエは微増、四万十町のグンバイトンボは例年並みでした。

   239A9352ヒメサナエ羽化場所2017・5・10四万十市佐田四万十川  239A9344ヒメサナエ♀羽化2017・5・10四万十市佐田四万十川  239A9348ヒメサナエ♀羽化2017・5・10四万十市佐田四万十川
    四万十川(佐田)             ヒメサナエ♀羽化

   239A9360アオサナエ生息地2017・5・10四万十市口鴨川  239A9392アオサナエ♂2017・5・10四万十市口鴨川  239A9389アオサナエ♂2017・5・10四万十市口鴨川
    口鴨川(岩田川)             アオサナエ♂

239A9569グンバイトンボ生息地2017・5・12四万十町大正大奈路中ノ島ロウ 239A9573グンバイトンボ連結2017・5・12四万十町大正大奈路中ノ島 239A9579グンバイトンボ連結産卵2017・5・12四万十町大正大奈路中ノ島 239A9630トサシモツケ2017・5・12四万十町大正大奈路中ノ島
 四万十町 大名路   グンバイトンボ連結  同 連結産卵    トサシモツケ

 ついでに、3年ぶりで香川県のニホンカワと対面してきました。ダム直下の産地では「お祭り」状態でしたが、かつて中流にはホンサナエとアオサナエ、上流にはニホンカワとオオシマドジョウがひしめいていた某河川は、見た目は往時と大差なかったものの、上記トンボ3種とドジョウはただの1個体も確認できず、正に「沈黙の初夏」でした。いよいよ温暖化による生物大量絶滅が本格化してきたのでしょうか?

239A0175ニホンカワ橙色翅未熟♂2017・5・15 239A0229ニホンカワ橙色翅♂交尾2017・5・15 239A0288ニホンカワ無色花交尾22017・5・15 239A0304ニホンカワ群れ2017・5・17
ニホンカワ橙色翅未熟♂  同 橙色翅♂交尾  同 無色翅♂交尾  集団休止

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by 杉村光俊  at 13:04 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

ゴールデンウイーク後半

 春の大形連休も、後もう少し。4日の今日は生憎の雨空模様。水辺の花々は水滴だらけ、コフキヒメイトトンボも葉陰でじっとしています。

239A8097カキツバタ2017・5・4トンボ王国 239A8091タニウツギ2017・5・4トンボ王国 239A8069タニウツギ2017・5・4トンボ王国 239A8128白スイレン2017・5・4トンボ王国
 カキツバタ                 タニウツギ     白スイレン

239A8102アサザ2017・5・4トンボ王国 239A8093コウホネ2017・5・4トンボ王国 239A8126コフキヒメイト未熟♂2017・5・4トンボ王国 239A8117コフキヒメイト未熟♀2017・5・4トンボ王国
 アサザ        ヒメコウホネ    コフキヒメイトトンボ未熟♂&♀

 晴れが続いた、前半の情景も少々。

_Q4A7023ヒトツバタゴ2017・4・30トンボ王国 _Q4A7007タベサナエ♂&ヒトツバタゴ2017・4・30トンボ王国 _Q4A7035タベサナエ♂&コウホネ2017・4・30トンボ王国 _Q4A7052オオイトトンボ連結産卵2017・4・30トンボ王国
  ヒトツバタゴ&タベサナエ♂ コウホネ&タベサナエ♂ オオイトトンボ連結産卵

 不調な四万十地方のムカシトンボ・シーズンも、終焉が近付いています。どうにか産卵その他、主な生態は画像データに残すことができましたが、かつての多産地で産卵痕1ヶ所しか見つけられなかったなど、散々でした。

_Q4A6863ムカシトンボ産卵(ハンカイソウ)2017・4・28四万十市津蔵渕伊豆田今大師奥 _Q4A6627ムカシトンボ産卵痕2017・4・27四万十市磯ノ川 _Q4A6623ダビドサナエ♂2017・4・27四万十市上ノ土居黒岩川 _Q4A6903アサヒナカワトンボ橙色不透明翅型半成熟♂2017・4・28四万十市磯ノ川産
 ムカシトンボ産卵   産卵痕  ダビドサナエ♂  アサヒナカワトンボ橙色翅♂

  _Q4A7376ムカシトンボ♂探雌飛翔2017・5・1四万十市竹屋敷掃除谷  _Q4A7300ムカシトンボ♂争い2017・5・1四万十市竹屋敷掃除谷  _Q4A7251ムカシトンボ連結~交尾2017・5・1四万十市竹屋敷掃除谷  _Q4A7324ムカシトンボ連結~交尾2017・5・1四万十市竹屋敷掃除谷
   ムカシトンボ♂      同 ♂争い        同 移精   同 交尾 

 4月29日は地元主催のトンボ観察会で、5月2日は名古屋のTさんのリクエストで愛媛県内子町に行ってきました。渓流ではクロサナエが羽化、池ではオツネントンボが集団で産卵しているなど、トンボ王国周辺からすれば季節が半月ほど逆戻りした感じでした。

_Q4A6935ムカシトンボ生息地2017・4・29愛媛県内子町 _Q4A6940アサヒナカワトンボ♀羽化2017・4・29愛媛県内子町 _Q4A6946クロサナエ♂羽化2017・4・29愛媛県内子町 _Q4A6948クロサナエ♂羽化2017・4・29愛媛県内子町
 内子町の渓流   アサヒナカワトンボ♀羽化    クロサナエ♂羽化

239A7576オツネントンボ連結産卵2017・5・2内子町 _Q4A6967オツネントンボ交尾2017・4・29愛媛県内子町 239A7468ホソミイトトンボ越冬型連結産卵2017・5・2内子町 239A7547ギンヤンマ春型連結産卵2017・5・2内子町
 オツネントンボ産卵&交尾 ホソミイトトンボ越冬型産卵 ギンヤンマ春型産卵

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by 杉村光俊  at 17:05 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

カキツバタもうすぐ見頃

 20種近くのトンボが見られるようになったトンボ王国。

   _Q4A5953モートンイトトンボ生息地2017・4・22トンボ王国白ヶ谷  _Q4A6166モートンイトトンボ羽化直後♂2017・4・23トンボ王国白ヶ谷  _Q4A5959モートンイトトンボ未熟♀2017・4・22トンボ王国白ヶ谷
 モートンイトトンボ保護区 モートンイトトンボ羽化後♂  同 未熟♀

   _Q4A6090タベサナエ未熟♂2017・4・23トンボ王国あきついお裏  _Q4A5865ヨツボシトンボ♀羽化2017・4・21トンボ王国  _Q4A6111ヨツボシトンボ♂2017・4・23トンボ王国
    タベサナエ未熟♂    ヨツボシトンボ♀羽化   同 ♂

   _Q4A6096シオヤトンボ未熟♂捕食(キリウジガガンボ)2017・4・23トンボ王国   _Q4A6158シオヤトンボ産卵2017・4・23トンボ王国  _Q4A6137シオカラトンボ未熟♂2017・4・23トンボ王国
  シオヤトンボ未熟♂捕食    同 産卵        シオカラトンボ未熟♂

   _Q4A5840モノサシトンボ羽化直後♂2017・4・21トンボ王国  _Q4A5874トラフトンボ♂2017・4・21トンボ王国  _Q4A5823ショウジョウトンボ未熟♂2017・4・21トンボ王国
  モノサシトンボ羽化後♂   トラフトンボ♂     ショウジョウトンボ未熟♂

山肌はフジツツジに代わってオンツツジに彩られ、トンボ池では間もなくカキツバタやスイレンの花が見頃を迎えます。

_Q4A6107フジ&ヤマフジ2017・4・23トンボ王国 _Q4A5806ヤマフジ2017・4・21トンボ王国 _Q4A5854オンツツジ2017・4・21トンボ王国 _Q4A6122オンツツジ2017・4・23トンボ王国
東屋のフジ&ヤマフジ  ヤマフジ           オンツツジ

_Q4A6098カキツバタ2017・4・23トンボ王国 _Q4A5852スイレン(薄ピンク)2017・4・21トンボ王国 _Q4A6101コウホネ2017・4・23トンボ王国 _Q4A6120サワオグルマ2017・4・23トンボ王国
 カキツバタ        スイレン(薄ピンク)  コウホネ      サワオグルマ

 四万十川学遊館中庭ビオトープやメダカ・ビオトープも、トンボや野草の観察にうってつけ。ここは入館料が必要ですが、入場無料の保護区維持の財源なので、その協力金と考えて頂きたいと思います。

_Q4A5951ハラビロトンボ♀羽化2017・4・22トンボ王国あきついお中庭ビオトープ _Q4A5995ハラビロトンボ♀羽化2017・4・22トンボ王国あきついお中庭ビオトープ・ロウ _Q4A5945タカネエビネ2017・4・22トンボ王国あきついお _Q4A5939ユキモチソウ2017・4・22トンボ王国あきついお
        ハラビロトンボ♀羽化        タカネエビネ    ユキモチソウ

 春はムカシトンボの季節。今シーズンは、どこの渓流も昨秋の台風16号が残した爪跡で、環境が一変しています。主役が躍動する舞台探しが続いています。

   _Q4A6192ムカシトンボ♂探雌飛翔2017・4・23三原村江ノ谷  _Q4A6194ムカシトンボ♂探雌飛翔2017・4・23三原村江ノ谷  _Q4A6202シコクトゲオトンボ終齢幼虫2017・4・23三原村江ノ谷
         ムカシトンボ♂探雌飛翔       シコクトゲオトンボ終齢幼虫


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by 杉村光俊  at 13:34 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

春のトンボ出揃う

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by 杉村光俊  at 12:33 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのご案内

第5回ネーチャーフォト研究会作品発表展示会
内容:自然と生き物大好きメンバー渾身の生物写真64点を、A-3サイズのパネルで紹介。ビーズトンボ額がもらえる人気投票つき。
日時:平成29年4月22日(土)~7月17日(月)。
場所:四万十川学遊館あきついお・多目的ホール。
入場:四万十川学遊館あきついおの入館料が必要。

ピラルクのエサやり
内容:全長2メートルのアマゾン川産ピラルクへの、スリル満点の給餌体験。
場所:四万十川学遊館あきついお・さかな館。
時間:開館日の午後4時~。
対象:入館者先着10名。
参加費:無料。ただし、「四万十川学遊館あきついお」の入館料が必要)。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

日高村トンボ観察図鑑ができました
 この春、高知県日高村(高知市の西方、車で30分ほど)より、同村内でこれまでに記録されている73種類のトンボを紹介した標記ガイドブックが発行されました。本体A-5版160ページで、解説を本会の杉村光俊常務理事が担当したご縁で、本会でも販売させて頂いております。実寸大での生体標本画像と、和風の体色解説が大きな特徴です。
四万十川学遊館あきついお売店にて税込み1,000円で販売中、送料360円で郵送も承ります。日高村からの預かり部数は300弱、ご購入を希望される方はお早めお求め下さい。

『中国・四国のトンボ図鑑』 割引頒布について
トンボと自然を考える会の会員の方を対象に割引頒布を実施させて頂いております。
税込み価格3,675円のところ、あきついお四万十川学遊館・売店コーナーでは税込み価格3,150円でお分けさせて頂きます(ご購入の際には、必ず会員証をご提示下さい)。
また、宅配を希望される方は、税・送料込み3,400円とさせて頂きたく、必要額を本会郵便口座(01630-5-35218)にお振込み下さい。1週間ほどでお届けできます。

「ネーチャーフォト研究会」メンバー募集中
トンボと自然を考える会会員、または四万十川学遊館年間パスポート所有者を対象として、トンボ自然公園内で見られるトンボや花などの撮影案内、作品展示会(年1~2回)、研究会会員の撮影技術向上と親睦を深めることを目的とした勉強会等を行います。
撮影されたい動植物の時期や場所の問い合わせへの対応、撮影時のコツ等を職員がアドバイスさせていただきますので、多くの方々のご参加をお待ちしています。
お問い合わせは、トンボと自然を考える会事務局。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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